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平成 4年 予算審査特別委員会-03月12日-目次
平成 4年 予算審査特別委員会−03月12日-01号

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  1. 川崎市議会 1992-03-12
    平成 4年 予算審査特別委員会−03月12日-01号


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    最終取得日: 2021-05-06
    平成 4年 予算審査特別委員会−03月12日-01号平成 4年 予算審査特別委員会                 午前10時2分開会 ◎野村敏行 議長 おはようございます。ただいまから,平成4年度各会計の予算議案を審査する予算審査特別委員会を開会いたします。  直ちに, △日程第1の正副委員長の互選を行います。お諮りいたします。この際,互選の方法につきましては本職からご指名するということにいたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◎野村敏行 議長 ご異議なしと認めます。よって,本職から正副委員長をご指名申し上げます。委員長に小俣博君,副委員長に平子瀧夫君のご両君を指名いたします。ただいまのご指名にご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◎野村敏行 議長 ご異議なしと認めます。よって,さよう決定いたしました。ご両君にごあいさつをお願いいたます。 ○小俣博 委員長 一言ごあいさつを申し上げさせていただきます。委員各位のご賛同をいただきまして,平成4年度の予算審査特別委員会の委員長をご指名を賜りまして,身に余る光栄と同時に心からお礼を申し上げたいと思います。市政運営の根幹である予算を審査する大変重要な委員会であり,その責任の重大さを感じております。限られた財源を重点的に効率的に配分をいたしまして,市民の付託にこたえてまいりたいと存じます。  幸い副委員長には,誠実なお人柄であり政策マンである平子副委員長のご就任をいただきまして,大変心強くありがたいきわみでございます。副委員長とともに委員会の運営は厳正の中にも円滑円満に進めて,この大任を果たしてまいりたいと存じます。委員並びに理事者の皆様方のご協力とご指導を心からお願いを申し上げまして,委員長就任のあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手) ○平子瀧夫 副委員長 おはようございます。ただいま皆様方のご賛同をいただきまして,予算審査特別委員会の副委員長に就任することになりました平子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  減速経済の中,限られた予算を有効に市民の期待にこたえられる,また生活者を守るためのものとするために,徴力ではございますが,幸い議会運営には精通されておる小俣委員長のもと誠心誠意努めてまいりますので,委員各位の皆様のご指導,ご協力をお願い申し上げまして一言ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ◎野村敏行 議長 それでは,これをもちまして小俣委員長と交代いたします。    〔議長退席,委員長着席 ○小俣博 委員長 それでは,ただいまから日程に従い審査を進めてまいりたいと思いますが,その前にお諮りいたします。本委員会の傍聴につきましてはこれを許可したいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小俣博 委員長 ご異議なしと認めます。よって,本委員会の傍聴は許可することに決定いたしました。  それでは,日程に従いまして審査を進めます。
    △日程第2,議案第39号,平成4年度川崎市一般会計予算外23件を一括して議題といたします。  直ちに審査に入りたいと思いますが,念のために申し上げます。質疑は各案件を一括し,ご意見ご要望もあわせてお願いいたします。なお,質疑,答弁ともできるだけ簡潔明瞭にお願いいたします。  それでは発言をお願いいたします。矢沢委員。 ◆矢沢博孝 委員 それでは,都市整備局長にお伺いいたします。私も実は本庁の方に通うのに当たりまして,宮前区のところから市営バスあるいは南武線を利用させていただいて毎朝通っておるわけでございますが,現状の中,やはり向ヶ丘地区から最短の方法を通じてこの本庁に来るにはバス路線あるいは南武線を使って来るのが最短なわけでございますが,それらの方法はもう30年も40年も前から全く変わっておりません。それで変わったことはと言いますと,やはりこの都市化が進んでいる中で,市バスの懸命な努力にもかかわらず,やはり定時定量にお客さんが輸送ができない,こういう通過してしまうバスに対する不満が募る一方だということが,私はバスで通う中で絶えず感じさせていただいておるわけです。そんな中で,本市の総合交通体系ということで大変見直しをすることも含めて今議論をしているところでございますが,特に昭和60年に武蔵野南線旅客化に向けての運政審の答申が出されました。その答申に沿って現在基礎調査を行ってきているところだということを聞いておりますが,その項目,費用についてお伺いさせていただきます。  それから武蔵野南線でございますが,既に実は栃木県の小山からこの神奈川県鎌倉までホリデー鎌倉号と称しまして,休日ではありますが1往復定期化,お客さんを運んでいるという事実があります。当然これは府中から川崎市内をノンストップ,駅がございませんのでノンストップで横浜で停車するということでございますが,定期便とはいうものの全国版である時刻表にこの便がホリデー鎌倉1号ということで載っております。そういうことから,JR側では貨物線とはいいながら定期に走らせている。そういうものに対してはもう当然旅客化ということをJR側でも認知しているのではないかなと,こんなふうに私は受けとめているのですが,その辺の見解もお伺いしておきたいと思います。  そうしますと,もし旅客化ということで認知されているとするならば,当然今度は本市の対応がそこに駅をどうしてもつくってもらいたい,こういう切なる我々の願いでございますが,市民が乗降できるような駅を早急に設置検討していただくようなことができるのかどうか,その辺もお伺いしておきたいというふうに思います。  次に,平成4年度の一般会計に関連しまして都市整備局長に再度お伺いしたいと思いますが,既に我が党の代表質問におきましても,都市整備事業のおくれ等につきましてご指摘をさせていただいておるところでございますけれども,特に平成4年度の都市整備事業費,これらにつきまして119億5,994万3,000円というふうに本年度予算が計上されております。この中の内訳を若干見させていただきますと,特定財源として69億4,100万,一般財源として50億1,800万ですか,そういうことでございますが,これらにつきまして,特に例えば京急の大師線立体交差事業に至っては,昭和63年度から平成3年度までの5年間の間に同じスタンスで予算を計上してはまた減額補正し,そういうことをずっと繰り返してきているんです。その辺は,これは私は少しきつい言葉で言わせてもらうならば,一般財源特定財源,これは国庫補助ですけれども,要は幾らか水増しをさせてそしてこれを充当しているというふうなことを私は何か思うのです。毎年,毎年繰り返してきているということが,どうも納得がいかない点があるわけです。それにつきまして2,3質問させていただくんですが,都市計画決定のおくれがこういうふうなことになってきているわけですが,おくれがいかなる理由なのか,そしてまた見通しの甘さについても伺っておきます。  それから2点目に,平成4年度の中で今ちょっとお話しさせてもらいましたが,必ず今度は都市計画決定ができるのだということで伺っております。したがって,工事も着手するのだということも伺っております。そんな中で,国庫補助金が3年度に比較して6億8,000万の減額になっておるんです。これがどういう理由なのかお示しください。  そして3番目に,それならば開業目途である平成12年までのタイムスケジュール並びに年次別財源構成,これらについても見解をお伺いしておきます。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 武蔵野南線旅客線化についての幾つかのご質問でございますが,まず武蔵野南線の一部区間を活用した川崎縦貫高速鉄道計画についての今まで行ってまいりました調査項目といたしましては,まず路線計画,需要予測,建設計画,経営収支計画等でございます。またその費用といたしましては,昭和61年度から平成3年度までで約1億円でございます。  次に,武蔵野南線を利用して栃木県の小山から鎌倉まで運行されておりますいわゆるホリデー鎌倉号は,JR東日本としてはあくまでも貨物線を利用した臨時列車としての位置づけをされております。そして,運輸政策審議会で答申されました旅客線化を目指すという位置づけでございますが,将来的な展望としてはJR東日本もその必要性は認識されているものの,まず当面の実質的な対応としては,既設線である南武線の輸送力の増強を第一というふうに位置づけられております。  次に,いわゆるホリデー鎌倉号の運行に対応した新駅の設置をすべきではないかというご質問でございますが,休日,日曜祭日等の休日にのみ1往復する臨時列車の運行のための新駅は,建設に要する費用でございますとか運営する上での要員の確保,あるいは諸費用等の面から考えますと,残念ながら現在の時点では大変困難であると考えております。  次に,京浜急行大師線連続立体交差事業につきましての幾つかのご質問でございますが,まず初めに都市計画決定のおくれの理由でございますが,まず1つとして,本事業計画は都心軸の利便性の向上,沿線の町並み形成,あるいは周辺環境の整備等に配慮することから,一部のルートを変更したことに伴いまして新駅の設置が必要となり,鉄道事業法に基づく運輸省との協議に日時を要したことがまず第1点として挙げられます。  2点目といたしましては,道路の縦断区間を含むため鉄道事業法に基づく道路縦断許可が必要となり,都市計画手続に先立ちまして建設省との事前協議に日時を要したこと等によるものでございます。また,都市計画の見通しについてでございますが,地下化による連続立体交差事業は全国的にも事例が少のうございまして,計画策定や関係機関との協議調整に時間を要したものでございますので,その点につきましてご理解を賜りたいと存じます。  次に,平成4年度国庫補助金の減額の理由についてでございますが,本事業は建設省都市局所管街路事業として施行するものでございまして,平成3年度は対象事業費の全額を通常の街路事業費補助として充当しておりましたが,平成4年度は通常の街路事業費補助と,実質的には補助金でございますけれども,NTT無利子貸付金を充当したもので必要な特定財棋を確保される見込みでございます。  次に,完成目途までのスケジュールと事業費についてでございますが,平成4年度内に都市計画決定を行いまして,事業認可鉄道事業者との工事協定締結を経て工事に着手してまいります。また事業費につきましては,現時点の試算でございますが,総額約1,300億円でございまして,年割りにつきましては今後事業手法,施行方法などに基づき,関係局並びに鉄道事業者等と協議を行いまして,工事協定により明らかにしてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても膨大な事業費を要することから,国庫補助金等特定財源の確保に向けて最大の努力を払ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆矢沢博孝 委員 お答えいただきました。再度お伺いしたいと思います。JRは既設の南武線の輸送力の増強を第一に,また臨時列車のための新駅設置は,ということ等非常にトーンが低く,これからの問題に大変疑問を考えます。特に南線は本市を縦断していますし,今日まで公害問題と大きくかかわってきた経緯があります。こういうふうなJRの側の考え方,本当に私たちは理解できない部分がございます。本市の考えがどうなのかお伺いしたいところでございます。  私の調査によりますと,実は2年前から臨時便がもう既に運行していまして,現在では乗車率も80%,しかも5両編成だったのですが,大変乗車率がいいということで7両に変えているのです。7両編成に増車して,収益面でも当然もうペイラインを超えているということなんです。しかも,1月だけはこの臨時便を走らせないのですが,あと2月から12月まで毎月もう武蔵野南線を使って走らせているんです。そのことを我々はただ知らなかった。そんなことから,できるだけもうこういうふうに定期化された列車が市内を通過しているわけですから,私たち当然,先ほど言いましたけれどもいろいろ大きくかかわってきている関係もありますし,やはり市民の共通の財産としてその利便性を享受が受けられるように,市側としても駅の設置に対し前向きに取り組んでいただくよう再度お伺いしたいと思うし,そしてJR側にもやはり積極的に働きかけることによりまして,次のステップである南線を利用した高速縦貫鉄道,こういう導入につながるものと考えますが,再度見解をお伺いしたいと思います。  それから京急大師線の関係でございますが,平成4年度から,確かに膨大な予算がかかるわけでございますが,今年度から都市計画決定がされるんだということでございますから,どこからまず着手,着工していくのか,この辺と今後のスケジュール,基本的なそういう考え方をお伺いさせていただきます。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 武蔵野南線の活用についてのご質問でございますが,臨時列車の停車のための新駅の設置につきましては,現在のような休日にのみ,しかも1往復する運行状況のもとにおきましては,先ほどもご答弁させていただきましたように,そのような理由から大変難しいというふうに現時点では考えてございますが,今委員がおっしゃいますように非常に市民の期待は大きいものがあると思いますので,将来の増便でございますとかあるいは運行計画の変化などの可能性を見据えながら,今後の研究課題とさせていただきたいと存じますし,またJRとも協議させていただきたいというふうに考えております。  次に,京浜急行大師線について,平成4年度はどの場所から着工し,また今後のスケジュールの基本的な考え方ということでございますが,具体的には今後国あるいは鉄道事業者等関係機関等と協議を進めなければならないものでございますけれども,まず平成4年度の事業といたしましては,全線の地形測量,別線区画――これは競馬場のところでございますが――の鉄道構造物の詳細設計,並びに川崎駅の北口の第1街区再開発区域内の地下部分の鉄道躯体工事等を予定しております。その後のスケジュールといたしましては,川崎縦貫道路の並行区間と現線区間から鉄道躯体工事を行ってまいりたいと,このような手順で事業を進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ◆矢沢博孝 委員 ありがとうございました。それでは,要望をさせていただきたいと思うのですが,まず市長さん,この南線について,既にこういうふうに定期化されて1便といえども1往復走っているということの事実は知っておりましたですか――あ,そうですか。ご存じだった。私実は3月1日に,先輩の議員と一緒に,本来梶ヶ谷駅から乗りたいなと思ったのですが,梶ヶ谷駅がまだできていませんので実は西国分寺まで行きまして試乗してきました。そうしたら,大変騒音だ,いろんなことが完璧にクリアされておりまして,大変南線のトンネルの中も,音も横揺れも非常に少なくて快適に乗させていただきました。ある試乗者,乗っている人の話も,ちょっと私も一緒に話をしたのですが,何か埼玉のちょっと先の方から15〜16人の喪服を着た人たちが乗っていまして,その人たちはしょっちゅうこれを休みのときは利用させてもらって行くんですよという話も聞いています。  ですから,ぜひこれはその辺のことを含めていろいろ考えてみますと,これから駅を掘って鉄道敷いてどうのということではなくて,もう既にそこを敷けてしかもそういうふうに定期化されているのだと。この事実をやはり直視していただいて,ぜひ北部の市民の利便性を最大限享受していただきたい,こんなふうに思うわけでございまして,ぜひ積極的な姿勢を示していただきたい,こんなふうに要望させていただいて,私の質問を終わります。 ◆山田保 委員 一般会計歳出都市整備費計画調査費の関連といいますか,全体としての中の1つということで質問をさせていただきたいと思います。前の矢沢委員の方から今南線の話が出ましたけれども,ものには順番があるからまず南線を,20何年もかかってまだいまだにそういう状態ですから,それから始まるのが当然だという答弁も想定しながら,あえて質問をさせていただきたいと存じます。  と申しますのは,田園都市線の延長ということで,あざみ野まで1年おくれで来年入ることになっております。そして,田園都市線とそれから小田急とをつなぐということに大変希望が出てきているわけであります。したがって,この間5キロ足らずということでございますので,麻生区民13万は格別期待に燃えている。これは単に新横浜に出たりということだけではなくて,芸術のまち構想というのもございますから,人が集まらなければどんな立派な入れ物をつくりどんな立派なオペラハウスなどをつくっても,そこだけのもので終わってしまっては困る。そういう意味では,まさにボーダーレスという時代でございますからそちらからも人に来てもらうということで,そのほか経済的な問題も含めてその波及効果は大変大きいということで,地元はこのところ燃えに燃えているというのが実態であります。  そんなことから麻生市議団といたしましては,既に3年前から超党派で市長の方に要望を出し,我田引水でございますけれども,社会党議員団といたしましても麻生区の重点目標の中で過去3年間お願いをしている,こういうことでございます。したがって,もとに戻りますけれども,そういう優先順位とか運政審であるとかいろんな難しい問題を承知の上でこういう新しい事業をお願いしているわけでありますから,理事者の立場というものも,市長のいろんな政策決定も大変だろうと思いますけれども,あえてそういうことを頭に置いて,なおかつ要望しお願いしているということでございますので,足かけ3年,質問が公の場で出てから5年になりますけれども,その間何かおやりになっていただいたのか。もし他都市,あるいは国,県との関係で対外的な問題になるからそれはさておいて,地元のそういう要望を直接聞いていただくことができたのか,あったのか。何かおやりいただいてくださっているならば,まずその点をご答弁願いたいと思います。  同時にまた,今の南線の話にもございましたように,西北部における交通体系ということで私の方も代表質問させていただきましたし,その中に当然この問題も含まれるというつもりで渡辺団長には質問してもらったという経過もございますので,ひとつそれらを含んでいるということをお含みの上にご答弁をお願いしたいと思います。以上です。 ◎中原 都市整備局長 横浜市営地下鉄の新百合ヶ丘までの延伸についてのご質問でございますが,今のご質問のように,地元の議員団の皆さんからのご要望もいただいているということも存じておりますし,また地元の要望も強いということも私どもも承知してございます。この横浜市営地下鉄3号線のあざみ野駅から新百合ヶ丘駅への延伸の件につきましては,この鉄道の新設計画を審議する運輸大臣の諮問機関でございますところの運輸政策審議会からの答申というものが一つのベースになるわけでございますけれども,この答申による交通網の基本計画においても現在のところ触れられていないのが実態でございますし,また本市の総合計画2001かわさきプランにおきましてもこのことについて位置づけがなされてございませんので,このような状況のもとでございますので,本市といたしましては昨日までの代表質問でも取り上げていただきましたように,本市としての立場から都心,新都心,あるいは副都心を結びます地域の一体的な発展を図るための路線として,当面川崎縦貫高速鉄道の実現を第1と考えておりまして,この事業化に向けて努力してまいりたいというふうに考えておりますので,ご理解を賜りたいと存じます。 ◆山田保 委員 ありがとうございました。よく理解いたしました。そういう理解を前提に置いて私は質問しているのです。だって,運輸政策審議会も,地元のアプローチがなくて国の方で,運輸省の方でこういうネットワークだということで,それからその審議会に諮問するということではないと思うんですよね。やはりやる気があるのか,その声を聞いてくれるのかということが,私はベースになっていると思うんです。先ほど公の場で5年前からという申し上げ方をしましたけれども,実はこれは5年前ということは,ちょっと私信じられないのですよね。もう既に質問者のご了解を得ていますのであえて名前を出させていただきますと,62年3月6日の予算特別委員会で自民党の小島一也さんがこの問題を取り上げていらっしゃるわけです。両隣に,昭和でいくとことしは何年だろうということで,そうしたら67年だというから,もう5年もたっているかなということで,何か間違いじゃないかと。そうしたら理事者に聞いてみろと田中先生が言うわけですけれども,そんなことでやはり62年ということは5年前であるということなんですよ。  それで,その後に麻生議員団全員で手を携えてやっておりますので,ご了解も得てますということをさっき申し上げましたけれども,平成2年の10月8日にも公明党の小川さんがおやりになっていらっしゃるわけです。であるならば,やはりその後何をしたのか,できないならできないようにこうであるというPRというか,地元との了解なり苦しい立場を知ってもらうということが必要だと思うのです。去年の暮れに県会でいち早く決議しちゃっているわけです,意見書を,延伸をしようという。それは当然皆さんご存じだと思うのです。だけど,事業主体はあくまで横浜市営交通であり,そしてそれを受ける川崎であると。それでまた川崎の方でお願いするということになれば,それ相当のものを出さなければいけないということはもう当然でありますし,ですから頭からこれはもうできないんだという考え方で,3年も4年も経過されちゃってはかなわないんですよね。だめならだめなように言ってもらわなければ,皆さんの声を聞いてそういう意思の疎通を図っていただかなければ,まあ端的に言えば麻生の市議団というか,私を含めて,お1人お1人が大変困ると。何をやっているんだということにもつながってくるわけです。それはやはり,そういう声を聞いてくれないのかという市政への不信に私はつながってくるし,つながりつつあると思うんです。  ですから,そういうことを申し上げておりますので,都市整備局長,そういう答弁は毎年出ている答弁ですから,わかるでしょう,どなたにどう言ったということは。あなたがずっと都市整備局長をやっていたんじゃなくて,その前に技監何がしという方もいらっしゃるから,市長と何か今耳打ちされていましたけれども。決してこちらは責めたりなんかするんじゃなくて,そういうことを承知の上で申し上げてお願いをしてきているのだということで質問なり,大分意見が入ってますけれども申し上げているわけですから。最初の質問の中でも,県や国とかという公の立場で物を聞いたりなんかということは大変でしょうから,少なくとも横浜市営と非公式の,こういう話があるんだけれどもどうなんだとかという話があったとか,こういう努力をしましたということが出てきてもよかろうと思うし,ちらほらそういうことをやったという話も聞いているわけですよね。ですから,それらをお知らせいただきたいと,こういう意味で申し上げております。  答弁書を見せていただくとそれで終わりになっているようですけれども,少し本当の気持ちを,そんなことおまえさん言ったって無理だよというのなら,いいですよ,そうおっしゃっても。私も南線やなんかは先だと思うのです。ただ,例えば新横浜まで新百合まで今からつなげろということじゃないんですからね。幸か不幸か1年先に延びているということがあるから,あえて地元のそういう声というのはある意味では非常にタイミングがいい。そういうときに,私たちはそれをきちんと受けて,それで理事者の方,皆さんの方からお伝えしていく,こういうのが当然だと思うから申し上げているんです。どうぞ原稿なしで結構ですから,都市整備局長のお考えをとりあえずお聞かせください。以上です。 ◎中原 都市整備局長 今委員おっしゃいますように,地元のご意向あるいは議員団の皆様方のご熱意につきましては,私も前の会議録等を拝見いたしましてある程度承知をしてございます。また,私どもの町づくりの中でも新百合ヶ丘地区は新都心ということで位置づけておりまして,文化でありますとかあるいは芸術の問題をできるだけ積極的に,あの地域でも育成あるいはそういう方向に持っていこうという基本的な町づくりのスタンスもしておりまして,そういうところには第一義的にはもちろん川崎市民というんでしょうか,川崎市民の皆様にご利用いただくということですけれども,広く,物によっては市外の方々にもそういう文化的あるいは芸術的なことも,享受するというのはおかしいんですけれどもご利用いただくことも,ある意味においては川崎市のイメージアップ等にもつながるのではないかという点では,広域的にそういうアクセスを整備するということも必要であるということは私も認識しております。ただ今までの流れの中で,先ほどご答弁させていただきましたけれども,今後私まだ不勉強な点もございますけれども,今申し上げましたような基本的な町づくり,あるいは市民の動線問題も含めて研究いたしまして,今までの流れ,皆様方のご意向に沿えるように,一つの大きな緊急課題として取り組まさせていただきたいというふうに考えます。以上でございます。 ◆山田保 委員 今度は,本当にありがとうございました,ということを申し上げたいと思います。そういう答弁がなかったわけですよ。きょうも,1発目の答弁で終わりということだったんです。ですから私はあえて,優先順位というものを十分承知の上で申し上げているという言い方をしたわけであります。どうぞ,自民党さんの代表質問に市長が非常に苦しい胸のうち,大師線の問題とか高速縦貫鉄道あるいは高速道路のお話もされていました。そこへまたさらに割り込むというような形でそういうお願いをする,要請をするということは非常にある意味では気がとがめるのですけれども,私たちが,それはもうお金の問題でできないよとかということで済む問題じゃなくなっていますので,ぜひその点をご理解いただきたいと思いますし,原稿がなければ整備局長のお気持ちがそのとおりストレートに出てきておりますので――西山さんはうなずきもしないけれども,こういうのがあるわけですよね,どういう答弁をしたかというのは。ですから,そういうお気持ちがあるならばあるように市政の1つとして取り上げていただきたいと思いますし,重点として取り組むということを言っていただきました。ぜひよろしくお願いしたいと思うんです。  そんなことで,やりとりはもう市長に聞いていただいておりますし,市長ご自身も,気持ちはわかるけれども運政審があるしというようなことで,私たちも聞かせてもらっています。したがって,それをも飛び越えて市長に何か確約をしろとかいうことはやはり私の立場ではちょっとしかねる気がいたしますので,整備局長の重点としてということを期待しながら,今後に譲らせていただきたいと思います。前の席からこの後また,ということは次の機会にどうなったかということを聞けばいいじゃないかというサジェストもございますので,委員長の議事進行の指示,それからそういうサジェス卜も大事にしながら私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◆大場正信 委員 初めに教育長に伺います。小児成人病の予防と対策について伺っておきたいと思います。肥満や高血圧,糖尿病,心臓病などの症状を持つ小児成人病の子供たちが年々増加しているとのことであります。本市の学校保健統計調査,疾病の主なもの,5年及び10年間の推移でも増加の傾向にあります。このことは,高カロリー食品のとり過ぎや運動不足,ストレスなどが大きな原因とされております。最近の調査では,成人病予備群と言われている小中学生が児童生徒の約半数にも及ぶとのショッキングなデータもその結果が公表されているようであります。そこで伺いたいんですけれども,初めに児童生徒の健康診断項目及び主な疾病傾向について伺っておきたいと思います。また,小児成人病を予防するため健康管理の指導や教育をどのように行っているか,具体的にお答えください。さらに,成人病予備軍の早期発見,早期治療に対する学校及び家庭と医療機関との連携についてはどうなっているのか,伺っておきます。  市民局長に伺っておきたいと思いますけれども,行政窓口サービスの拡充策について伺います。本格的な週休2日制時代に備えて,市民生活に欠くことのできない窓口サービスを低下させないということでございますけれども,閉庁日等における交付窓口の設置を工夫する自治体は増加しております。本市におきましても,既に実施をしております昼休みの窓口サービスや現在2ヵ所に行政サービスコーナーを設置しておりますし,平日と開庁土曜日の午前7時30分より午後19時まで開設をし,市民の好評,評価を受けているわけでございますけれども,完全土曜閉庁の実施も間近と思いますので,市民のための窓口サービスを低下させないサービス向上のあり方について,基本的見解を伺っておきたいと思います。また,現行の行政サービスコーナーの新たな展開について,計画があれば示していただきたいと思います。さらに,副都心の位置づけをしている鷺沼駅周辺でも行政サービスコーナーを設置する方向でぜひ検討をお願いしたいと思いますけれども,考え方を伺っておきます。  最後に民生局長に伺いますが,身体障害者療護施設の整備について伺います。用地造成の基本,実施設計等を行うため,新年度の予算といたしまして1,600万円の予算計上となっておりますが,何点かお聞かせいただきたいと思います。まず整備の検討委員会での施設内容の協議はどこまで進んでいるのか。療護施設の定義,目的,また協議内容,問題点等検討経緯について明らかにしていただきたいと思います。  2つ目は,療護施設の予定地約7,500平米の用地は北側傾斜地となっておりますけれども,施設の内容から地形的マイナス面をどう克服する考えか。用地造成の内容,また施設完成までのスケジュールについて明らかにしてください。  最後に,最重度身体障害者療護施設の建設でありますが,対象者等の現状と施設の運営について明らかにしてください。以上です。 ◎大熊 教育長 児童生徒の定期健康診断の項目と主な疾病,そして小児成人病の予防についてのご質問でございますが,初めに児童生徒の定期健康診断の項目でございますが,身体測定,視力検査,聴力検査など学校の教員が実施するもの,それから内科,眼科,耳鼻咽喉科,歯科の学校医による検診,それに結核健康診断,心臓検診,尿検査など検査機関等で実施する検診がございます。主な疾病傾向についてでございますが,毎年実施しております定期健康診断の結果に基づきます学校保健統計調査の平成3年度と10年前の昭和56年度との比較によりますと,う歯,鼻炎,結膜炎は減少もしくは横ばい傾向でございますが,肥満傾向,心臓疾患,気管支ぜんそくはやや増加の傾向にございます。次に小児成人病の予防についてでございますが,成人病の予防に関係のある健康診断項目といたしましては,心臓疾患,腎臓疾患,肥満傾向などがございまして,学校におきましては毎年全児童生徒に対しましてこれらの健康診断を実施いたしまして疾病の早期発見に努め,必要な場合は医療機関での治療を勧めております。疾病を有する児童生徒につきましては,その保護者を交え,校医や養護教諭による健康相談をきめ細かく実施いたしまして,また専門医や主治医の意見をいただき,学校,家庭,校医と十分に連携をとりながら,学校での過ごし方,家庭での生活などにつきまして,生活指導を含めた保健指導を行っております。また,全児童生徒に対しまして,定期健康診断の結果をもとに体育,保健体育,家庭科などの教科や特別活動の授業の中で保健教育を行うなど,今後とも小児成人病の予防に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎服部 市民局長 土曜閉庁に伴う窓口サービスのあり方についてのご質問でございますが,現在住民票発行システム及び国保トータルシステム等,オンライン化に向けてその開発に取り組んでいるところでございます。このシステムによりまして,住民票はどこの区役所,支所,出張所においても即時に写しの交付が受けられ,より一層窓口サービスの向上が図られるようになります。休庁日等における窓口業務の開設につきましては,労働時間の短縮という社会情勢もあり大変難しい課題ではございますが,土曜閉庁に伴い窓口サービスを極力低下させないための方策について,関係局とも協議しながら検討してまいりたいと考えております。  次に,行政サービスコーナーの新たな展開計画についてのご質問でございますが,現在行政サービスコーナーはJR川崎駅地下街アゼリアと武蔵小杉駅の2ヵ所に設置されているところでございます。両コーナーとも,駅舎の改修やその周辺の再開発事業に合わせて設置をしたものでございます。今後の行政サービスコーナーの増設につきましては,溝口,登戸など北部地区の主要駅の整備状況や周辺の再開発事業の動向を見ながら検討を進めているところでございます。  最後に,鷺沼駅周辺への行政サービスコーナー設置についてのご質問でございますが,行政サービスコーナーの設置拡大につきましては,市民の利便性と同時に,一方では行政効率といった面もあわせて考慮しなければならないものと考えております。しかしながら,当面設置を考えております地点で十分なのかどうか,地域性,効率性の面から今後研究してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎石渡 民生局長 身体障害者療護施設の整備と重度障害者の現況等についてのご質問でございますが,療護施設は,身体上著しい障害のため常時介護を必要とし,家庭ではこれを受けることが困難な最重度の障害者の方が入所しまして,治療及び養護を受ける施設でございます。この施設の整備につきましては,従前より市民の方々から強い要望がございまして用地を求めておりましたが,昨年度宮前区東有馬に7,453平米の用地を確保することができました。また施設建設に当たりましては,重度障害者のためのよりよい施設づくりを目指しまして,平成3年8月に障害者福祉団体の代表,学識経験者並びに医師の方々にお願いいたしまして療護施設等整備検討委員会を設置し,検討を進めているところでございます。用地の現況でございますが,北斜面でございますので,道路と畑に囲まれたくぼ地でございますので,盛り土など造成工事を行いまして,環境を整備し,施設建設をする予定でございます。  次に整備の計画でございますが,平成4年度に造成の設計を行いまして,5年度に造成工事,そして平成6年から7年度にかけまして,建物を完成する予定でございます。  続きまして,更生相談所におきまして療護施設に入所が必要と判定を受けた重度障害者の方の現況でございますが,ご案内のとおり市内には施設がございませんので,県内の3ヵ所の施設に30名,県外の施設に14名の方が入所しております。また,施設入所を希望され待機している方は現在36名でございます。以上でございます。 ◆大場正信 委員 教育長に再質問をさせていただきたいと思います。川崎市の医師会学校医部会が平成元年度の脂質代謝に関するアンケート調査報告をまとめて発表しておりますけれども,これも川崎市の小学校7校,4,576名,それから中学校3校全員の2,256名を対象にやったものですけれども,肥満度をあらわす指数としてこのローレル指数ということで,この160以上が肥満状態というふうに言われているようでございますけれども,小学校では4.5%の出現率,また中学校では3.2%の出現率ということですけれども,乱暴な計算の仕方かもわかりませんけれども,こういうことでいきますと小学生が川崎市内には7万2,980人,これで出現率4.5%を単純計算で,机上計算で掛けるとしますと3,284名。中学校が3万4,047名で,これが3.2%という出現率ですので1,096名というふうになると思いますけれども,小中学生合わせますと4,380人のローレル指数160度以上の児童生徒が,既に肥満の傾向というよりも肥満の状態に置かれていると言っても間違いではないのではないかというふうに思います。これが,高血圧,糖尿病,心臓病に結びついていくわけですので,その対策が急がれると思いますけれども,また文部省の平成3年度の学校保健統計調査におきましても,全国平均と川崎市統計の数字を見ますと,全国平均で小学校が2.6%,川崎市が2.57%,これは大体横ばいですけれども,中学校は1.8%に対して川崎市が2.55%,高等学校が1.2%に対して川崎市が9.4%というふうに,川崎市が全国平均に比較しますと高い傾向にあるということと,先ほどのローレル指数におきまして,既に市内の児童生徒については4,380人の肥満の状態に置かれているという現状をどういうふうに分析をしているのか,この辺の原因と対策についてお聞かせいただきたいと思います。  それから市民局長ですけれども,休庁日等における窓口業務の開設については,その方策について関係局との協議を検討していくということですけれども,既にさまざまな多種多様な工夫をして,休庁日に窓口をオープンいたしまして市民ニーズにこたえている自治体は増加しております。時間の関係もありますので全部は紹介はできないと思いますけれども,例えば渋谷区については区民会館11ヵ所で閉庁土曜日,日曜,祝日の午前10時から午後8時まで対応しておりますし,松江市におきましても市の総合文化センターで土日の住民票の即日交付,出雲市も土日は市内の大手スーパーに窓口を開設をしているという報道がされております。また,大阪府の守口市はコンピューターオンラインシステムに改良を加えまして,休,祝日の交付に業務対応をできるシステムを開発しておりますし,船橋市におきましても,カード式による住民票自動交付機を設置して市民ニーズに積極的に対応しているというふうなことでございます。本市の取り組みにつきましてもその積極的な姿勢が求められるわけです。  そこで何点かまた伺いたいと思うのですが,各種の証明書類の交付拡大についてどういうふうに考えているのか,伺っておきたいと思います。また,重ねて伺いますけれども,閉庁土曜日,また休,祝日に交付できるような市独自の体制づくりをぜひ進めていただきたいと思いますけれども,再度伺っておきたいと思います。さらに,新しい方式だと思いますけれども,自治省では本年1月に,住民票の交付申請に当たって市町村が郵便局に設置するファックスの利用を認める通達を出したとの報道がされております。また,郵便局のネットワークを活用した行政サービスの拡大について,本市においても区役所までの交通不便地域の郵便局にファックスを設置していただきまして,交付を再開するよう申請すべきと考えますが,お答えいただきたいと思います。  それから民生局長に再度伺っておきたいと思いますけれども,療護施設については大体入所施設とのことでございますし,定員数50ないし60人規模というふうに伺っておりますけれども,この辺の規模,構造については今整備検討委員会で検討中とのことですけれども,委員会答申はいつを目途に置いているのか,伺っておきたいと思います。また,療護施設の設備基準は,配慮する点といたしまして居室及び静養室は冬季においても相当時間の日照が得られるよう計画することとなっておりますけれども,この地形の点でクリアできるのか伺っておきたいと思います。  また施設運営については,社会福祉法人に委託するようですけれども,ボランティアの協力など地域社会の理解と協力が重要だと思います。こういう点で,関係者及び地元住民の意向を尊重した施設づくりを目指していただきたいと思いますが,また,地域開放が可能な集会室,広場の設置等設計に配慮していただきたいと思いますけれども,この辺の考え方について再度伺っておきたいと思います。以上です。 ◎大熊 教育長 疾病傾向の分析と原因,そして対策についてのご質問でございますが,小児成人病に関係のあります疾患につきましては,全国的にも増加の傾向にあると伺っております。本市におきましても,全国的なそういった動きと同様の傾向になっているものと予想されます。増加傾向にある原因といたしましては,小児期における食事の偏りやインスタント食品やスナック菓子類などの間食,運動不足,夜型の生活リズムなどの生活習慣などによるものとも言われておりまして,食生活を含めた健康な生活習慣が小児成人病予防の上で大変大切な要素であると考えております。  次に,増加傾向に対する対策でございますが,教育委員会といたしましては先ほど申し上げましたような諸対策のほかに,市単独事業としての心臓病集団検診や腎臓病精密検査の実施,さらには小児成人病予防啓発用のビデオを作成をいたしまして,学校や家庭,PTA等に幅広く活用いただきまして,小児成人病の予防啓発に努めてきたところでございます。以上でございます。 ◎服部 市民局長 行政サービスコーナーの業務拡大についてなど幾つかのご質問でございますが,行政サービスコーナーにおける業務は,市民の方々の利用頻度の高い住民票,印鑑,戸籍,この3つの証明業務としたものでございます。しかしながら,情報化の進展に伴いまして窓口の業務が大幅に変わることが予想されますので,サービスコーナーでの業務の拡大につきましても,その可能性につきまして関係局と協議しながら検討してまいりたいと考えております。また,休日等における窓口サービスにつきましては,労働時間の短縮という社会的な要請もあり大変困難でございますが,住民票発行システムの稼働や行政サービスコーナーの増設などによって,サービスを低下させないよう努めてまいりたいと存じます。  次に,郵便局のファクシミリを利用した住民票の請求についてでございますが,この制度は新しく本年1月から認められたものですが,専用ファクシミリの設置,請求者の限定,住民票の写しは郵送するといった一定の制限がございます。このため,行政効率の面も含め制度の導入について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎石渡 民生局長 療護施設についての検討委員会の答申のめど,設備基準,地域とのかかわり合い等についてのご質問でございますが,検討委員会からのご提言につきましては,昨年の8月よりご検討いただいておりまして,近々いただけるというふうに伺っております。また設備でございますが,国の療護施設の設備基準を全部満たしたものという施設にしたいということで建築局と協議をしてまいります。さらに,重度障害者の支援のための機能もここにあわせて持たせたいというふうに考えております。  次にこの施設でございますが,入所者だけでなく地域の方々とのかかわり合いも,ボランティアの方々の出入りとか地域との交流とかいうことも必要となりますので,地域に広く開かれた施設として,集会室や広場を地域の方々にご活用いただくということを考えて設計をしてまいりたいと存じております。 ◆大場正信 委員 教育長,再度3点ほど伺わさせていただきたいと思いますが,予防対策については早期発見を可能にする検診体制の強化が必要というふうに考えておりますけれども,例えば貧血,血圧,血漿コレステロール,また肥満度などを定期的にチェックする検診システム,こういう体制づくりに対する取り組みをぜひ行っていただきたいと思いますけれども,この辺の考え方をお聞かせいただきたいと思います。また健康教育については,今るる答弁を述べられましたけれども,実生活に学校の例えば指導だとか教育が生かされていないというところに最大の問題があるというふうに理解をしておりますので,この辺の,当然現在保健体育あるいは家庭科でやっていると思いますけれども,特に予防医学に重点を置いた教育を行うべきというふうに考えます。また子供たち,特に親に対しての健康教育をさらに一歩進めていただくために,副読本的なものを作成をいたしまして啓発活動を進めるべきというふうに思いますけれども,この辺の取り組みについて伺っておきたいと思います。また,子供たちが自分の体や健康状態を常に正しく把握しておくことが大切だというふうに思いますけれども,これらを目的にアンケートをとったり,貧血あるいは血圧,血漿コレステロールなどを調べる健康パスポートといったものを発行する考えはないか,伺っておきたいと思います。  市民局長のご答弁,わかりました。再度伺っておきたいと思いますけれども,住民票発行システム,これは平成6年1月稼働とのことですけれども,その特徴と証明業務はどの程度拡大できるのか,また稼働までのスケジュールも含めてお答えいただきたいと思います。  民生局長,答弁わかりました。要望にとどめたいと思いますけれども,いずれにしましても本市初めての最重度障害者の療護施設の建設であります。この施設整備につきましては10年来の市民の強い要望もあったとのことですので,この施設づくりにつきましては環境整備などに十分配慮していただきまして,これまで市外,県外の施設に頼ってきた実情がありますので,早期着工,早期完成を期待しておきたいと思います。以上,よろしくお願いします。 ◎大熊 教育長 疾病の予防対策についての幾つかのご質問でございますが,先ほどもご答弁申し上げましたとおり,予防対策につきましては,学校では個別の健康診断や生活指導を含めた保健指導などきめ細かく行ってきております。ご質問の検診システムにつきましては,今後関係機関や関係団体と協議をいたしまして研究してまいりたいと存じます。  次に,子供たちや保護者に対する健康教育の啓発についてでございますが,教育委員会といたしましては平成3年12月に広報紙「教育だよりかわさき」に子供たちの健康についての特集を組みまして,児童生徒の家庭に対しまして啓発してまいったところでございます。今後ともビデオなどのビジュアルな方法を含めまして研究をいたしまして,積極的な啓発に努めてまいりたいと考えております。  また,児童生徒が既往歴や健康診断の結果,健康相談の記録などについて自分みずからの健康状態を把握をしておくために健康手帳「私の健康」を作成いたしましてこれを活用しておりますけれども,今後この手帳の内容の改善や見直しなどにつきまして研究,検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎服部 市民局長 住民票発行システムの進捗状況及びその後の展開についてのご質問でございますが,住民票発行システムにつきましては平成6年1月の稼働を目指して今開発中でございます。それについてのどの程度の拡大かというご質問でございますが,このシステムによりまして,この住民票はどこの区役所,支所,出張所においても即時にその写しの交付が受けられるということでございます。またその後につきましては,印鑑登録証明システムの開発を計画しております。また国保のトータルシステムにつきましても,住民票発行システムとの整合性を図りながら開発に取り組んでいると今伺っております。以上でございます。 ◆大場正信 委員 市民局長,よろしくお願いをいたしたいと思います。  教育長,先ほど健康パスポートを提案をさせていただきましたけれども,新しいことではなくてアメリカのアメリカン・ヘルス協会がKYB運動ということをやっているそうでございますけれども,それは自分の体の健康は自分で知りなさいという目的でそういう運動をやっているようでございますけれども,そういうことで健康パスポートということを提案させていただいたわけなんですけれども,今のご答弁のように,川崎市におきましては「私の健康」ということで3年生,4年生を対象にしたこの内容があるようでございますけれども,いずれにしましてもこの内容を見ましても大変魅力に乏しいといいますか,また予防医学に力を入れた内容にはなってないなというふうに考えるわけです。ということで,この健康の内容も見直しを図っていくということでございますので,これは4年生だけではなくて全校の児童生徒1人1人に行き渡るような形での魅力ある「私の健康」,また内容が伴ったそういう形での発行をぜひ検討をしていただきたいということを要望して,私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◆宮原春夫 委員 5点にわたって質問しますが,最初に土木局長ですけれども,放置自転車対策についてです。本市では毎年自転車駐車場の整備を進めており,いろいろ努力されているんですけれどもなかなか放置自転車がなくならない,むしろふえる一方だということで,今回撤去の猶予期間を1週間ということと,撤去保管料を3倍にするということで放置自転車対策を強めようというふうにしていますけれども,このことによってどのくらいの放置自転車が減少するというふうに考えておられるか。また,現在撤去された自転車,これがどのくらいありまして,そのうち持ち主が引き取りに来たものあるいは再利用したもの,処分したもの,この割合についてお示しいただきたいと思います。あわせて,私どもはこれまで放置自転車をなくするためには,やはり自転車の駐車場の料金を引き下げるべきなんだ,高過ぎるんじゃないかということをずっと提案してきましたし,中でも学生さんの学割制度,こういう導入を提案してきましたけれども,その後どのように検討されたのか伺っておきます。  次は教育長ですけれども,ことし10月に川崎区田島に市民館・図書館分館がオープンするわけです。代表質問でも1.5キロ圏内に今後どんどん整備していくんだということで,いわゆる大変期待をされている施設なんですが,この概要についてお示しください。また,この間2回にわたって市民の意見を聞く会ということで開催されて,なるべく市民の皆さんの意見を取り入れようという努力をされていますが,どのような意見が出てそれに対してどう対応するつもりなのか,お示しください。あわせてその利用時間,あるいは無料開放スペース,あるいは障害者,高齢者対策,こういった点で特に配慮された点があったらこの機会にお聞きしたいと思います。重ねて利用料金ですけれども,できるだけ低く抑えしかも減免措置,こういったものも必要かと思いますが,どのように考えておられるかお示しください。  次は民生局長ですが,追分町に建設予定の精神薄弱者ショートステイホームのことについてです。ことしからいよいよこれが始まるわけですが,どのような施設になるのか,概要についてお示しください。また,この建設予定地に地元の皆さんから施設建設の要望も出されております。これとの整合性といいますか対応といいますか,どのように取り入れていこうとしているのか,この点について伺っておきます。あわせて,障害者の人たちが作業所などでつくった作品を区役所のロビーなどを使って展示したりバザーをやったり,こういうことができないかということを要望されておりますけれども,どのように考えているか伺っておきます。  次も民生局長ですが,高齢者の住宅対策についてです。古いアパートの建てかえによって追い出された人たちの中で,高齢者だというだけでなかなか新しい住みかが見つからない,こういう深刻な状況が依然として解決されているわけではございません。そういった点で,福祉住宅がこの間川崎区と高津区に設置されました。川崎区は13倍,高津区は10倍という応募状況であったし,しかも次々に福祉住宅が建設されるというものでもありません。地権者との相談,あるいはなかなかまとまらないということもあって,市が単独で進めている福祉住宅施策もなかなか進まない,こういう状況にあります。我が党は代表質問の中で,既設の民間アパートを借り上げて,一時的にも緊急避難として高齢者の住宅対策を進めるべきなんだ,こういうふうに提案させていただいたわけですが,今後の研究課題だという答弁をいただきました。なぜそうなのかということをもう少し詳しくお示しをいただきたいと思います。  最後は市民局長ですが,川崎市内にある公共施設を利用したくてもどこの場所にあるのかということがなかなかわかりにくいという意見があります。市民はもとより,他都市の人あるいは外国の人,いろんな人に対して市の施設をどのようにPRしているのか。また施設の最寄りの駅にだれにでもわかりやすい案内板のようなものを設置すべきと思いますけれども,どのように考えておられるか。また,現在駅などに設置されている案内板は各施設ごとに色彩やデザインやこういったものがばらばらになっていまして,なかなかわかりにくいというふうに言われていますけれども,改善する必要があると思いますが,この点についてもお聞かせください。以上です。 ◎佐藤 土木局長 自転車対策についての幾つかのご質問でございますが,まず保管所の期間の短縮でございますが,これは市内7ヵ所にございます自転車等保管所は,現在飽和状態のため十分な撤去活動が行えない状態にあります。したがいまして保管期間の短縮を図ることによりましてサイクルを早め,保管所の有効利用を行い撤去活動の強化を図るものでございます。また,撤去保管料を引き上げることによりまして,自転車等駐車場の利用促進を促しまして,放置自転車等の減少が図れるものと考えております。またその効果といたしましては,自転車等利用者の放置に対します意識の改革にもより効果があるものと期待をしております。  次に,撤去後の自転車の引き取りにつきましては,平成2年度の実績といたしまして撤去台数は5万1,400台でございます。引き取りがあったもの,これは3万6,100台,約70%に相当いたします。その他処分いたしましたものが1万3,500台,これは26%。再生利用いたしましたのが1,800台で約4%でございます。  次に,自転車等駐車場の利用料金の引き下げにつきましては,受益者負担という立場からの考え方,あるいは借地料及び管理運営費の増加等を考えますと,現在のところ難しいものと考えております。また学生割引制度につきましては,今後他都市を参考にしながら調査研究をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎大熊 教育長 田島地区の市民館・図書館の分館についての幾つかのご質問でございますが,初めに田島地区市民館・図書館分館の施設の概要でございますが,2つに間仕切りのできます集会室兼学習室,和室,実習室,児童室,談話室及び図書館の分館としての図書室,それに事務室,給湯室,印刷室などがございます。  次に,2月19日に開催をいたしました,市民の皆様から意見を聞く会で出されました主なご意見でございますが,施設の管理運営について,また施設設備について,それから図書資料に関することなど多くのご意見をいただきました。これらのご意見につきましては十分検討を行いまして,要望を取り入れるよう努力をしてまいりたいと考えております。利用時間につきましては,既存の市民館分館を基本に考えておりますが,談話室などの無料開放ゾーンを設けまして,時間外にも利用できるよう考えているところでございます。障害者や高齢者への配慮につきましては,来館者の動線として障害者用ブロックや点字表示,エレベーターの使用などを考慮するとともに,手洗い所などの工夫なども行っております。また集会室では,音響設備も含めまして高齢者の方々が集会やレクリエーションの場として利用ができるよう配慮しております。利用料金とその減免措置につきましては,既存の市民館分館を基本に設定してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎石渡 民生局長 精神薄弱者ショートステイホーム並びに障害者の作品の展示販売等についてのご質問でございますが,まずショートステイホームの事業内容でございますが,在宅の精神薄弱者の保護者の方が疾病,出産,冠婚葬祭等の社会的理由または介護疲れ等の私的な理由でも一時的に介護が困難になった場合に,障害者の方をお預かりする施設として整備するものでございます。あわせて,登録された精神薄弱者の方がいつでも来所して文化的活動や機能訓練等ができるデイサービスセンターを併設する計画でございます。また,地元の方々のご要望につきましては,要望施設との合築は用地が狭隘なため困難と思われますので,施設内の設備等のご利用について相談をして,その上でご理解とご協力を得られますよう努めてまいりたいと存じます。  次に,障害者の作品展示販売でございますが,本市では財団法人川崎市心身障害者地域福祉協会に,障害者触れ合い精神振興事業を委託し,障害者の地域作業所や授産施設等で制作されました製品の販路の開拓や情報提供を行っております。ご指摘の区役所ロビー等を使ってのバザーなどの開催につきましては,この事業の中で関係局と協議検討してまいりたいと考えております。  次に,高齢者の住宅対策についてのご質問でございますが,代表質問でもご答弁申し上げましたとおり,本市における高齢者向けの住宅対策といたしましては,現在シルバーハウジング構想に基づくケアつき集合住宅事業を中心としながら,補完的にひとり暮らし老人を対象とする福祉住宅事業などの推進に努めているところでございます。この福祉住宅事業は民間集合住宅の借り上げ方式でありますが,高齢者の住宅確保と自立生活の支援を目的とするシルバーハウジング構想に準じて,ハード面やソフト面の配慮を行っているものでございます。したがいまして,ご提案の既設民間アパートの借り上げ方式につきましては,福祉住宅事業との整合性の問題を初め設備面の問題などで,住み続けることが困難となったときの対応などいろいろ難しい問題も考えられますので,今後の研究課題とさせていただき,当面福祉住宅の増設に力を入れてまいりたいと存じております。以上でございます。 ◎服部 市民局長 最寄りの駅への市の施設案内板設置についてのご質問でございますが,現在公共施設の所在地等の市民へのPRといたしましては,各局が発行しておりますチラシ,パンフレット,ポスター等に各施設を明示するとともに,市政だよりや市民便利帳によりまして,所在地,電話番号及び略図等を明記しまして,周知を図っているところでございます。さらに,昨年度より各区役所におきまして,区政推進事業の中で利用者の利便を図るため,最寄りの駅に案内板等を設置している事例もあります。市民にわかりやすい案内板設置の必要性につきましては十分認識しているところでございます。今後市民にわかりやすい案内板設置に向けて,デザイン,色彩,ローマ字表示などあわせまして,関係局と協議検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆宮原春夫 委員 再度お伺いいたします。土木局長ですけれども,現在の自転車駐輪場の実態は,駅に近いところほど利用率は高いのですけれども,離れるたびにあきがいっぱいある。そして駅の近いところに放置してあるという,こういう悪循環が1つは大きな放置自転車の実態だろうと思います。駅からわずか10メートル,20メートルのところも,300メートルぐらい離れているところも料金が同じだ,こういう意味ではやはり――まあどっちが公平なのかという論議もあると思いますけれども,私はやはり不公平だと思うのです。近いところは現在の値段でも,例えば遠くなったら少しは値下げするだとかということも含めて,もっともっと,せっかくつくった駐車場ですから利用してもらうというための努力を,保管撤去だけを強めていくのではなくて,そちらの方の努力もあわせてやっていけば効果はうんと上がるのだろうと思っていますが,そういった点で,再度そういう場所での料金の引き下げ,こういったことも検討してもらえないかどうか。  それから,今後はやはり基本的には便利な場所に設置していくというこの努力を,これまでも強められてきたと思いますけれども,相手のあることですからなかなか思うようにならないというのもわかります。しかし,そのことが一つの大きな利用者のニーズなんだということで,最大限そこについては努力をしていただきたい。  それから,これは新しい提案でもありますけれども,現在東京都だとか埼玉県で市が自転車を市民に貸すと。埼玉県の話を私も聞きましたら,駐車場の料金が一月2,500円,そのすぐ隣にレンタルシステムというのがございまして,これが月3,000円ということで,埼玉の上尾の場合には130%ぐらいの利用率があるというふうに聞いていますし,今東京都を中心にして,西武新宿線の沿線がずっとレンタル方式を導入して放置自転車を少なくしていく,あるいはなくしていく。自分の自転車ですからどこへ置こうと自分の自由じゃないかという意見もあると思いますし,しかし貸してもらったものはちゃんと保管場所に戻しておくという点では,やはり放置自転車対策としても私は非常に効果があるのではないかと思いますけれども,ぜひ本市においてもレンタル方式の導入を検討していただきたい,こんなふうに思いますけれどもどのように考えておられるか,伺っておきます。  教育長ですけれども,大変よくわかりました。特に無料開放で談話室を設置してあげるという点では市民が大変喜んでいるだろうと思いますが,ただやはり生活の場に公共施設が近づいてきたという点では非常に身近な施設だと思うのです。ですからよけい閉館の時間を画一的にしないで,事情によっては延長して使えるというふうな弾力的な運用といいますか,こういった点でもぜひお願いしたいと思いますけれども,どう対応されるか。また,この施設の利用者に対する駐車場と自転車置き場,どのくらい設置されているのか伺っておきます。  民生局長ですけれども,今ショートステイホームでは疾病,出産,冠婚葬祭など社会的な理由で一時預かりをお願いすると。加えて今度は介護者の疲れなど私的な理由でも今度は預かるのだということで,非常にこれは新しい前進だろうというふうに思いますし,これまでも要求してきた中身でもあるわけですが,ぜひこの機会に,この新しい施設だけではなくて,現在ある柿生学園だとか授産学園だとか,そういうところでのショートステイにもこの私的な理由を加えていただきたい,こんなふうにお願いしたいのですが,どのようにされるか伺っておきます。またこの施設は,ショートステイ,デイサービス,こういったことがそれぞれどのぐらい計画されているのか,あわせてお聞かせください。  また,高齢者対策の住宅対策ですけれども,民間アパートはいろいろ問題があってなかなか借り上げられない。そのかわりシルバーハウジングをどんどんつくっていくんだということとあわせて,ここのところバブルの崩壊によって福祉住宅をつくりたいという問い合わせが幾つか来ているというふうに聞きました。また数件まとまりそうな話もあるということですので,ぜひ積極的に高齢者対策の川崎のすぐれた施策の1つとして福祉住宅政策をやっているわけですから,これをぜひ進めていただきたいのですが,現在単身者だけなんです。ぜひ,この福祉住宅の中に老人世帯,こういったものもあわせて併設していただきたいと思いますが,どうなさるおつもりか伺っておきます。  最後市民局長ですが,実はなぜこの質問を取り上げたかといいますと,駅のところに総合案内板をつくってほしいということをお願いしましたら,私のところへ総務局の方も見えましたし土木局の方も見えましたし,都市整備局の方もそして市民局の方も,それぞれどんなことが問題なのですかと4局から見えたわけです。これはなぜそうなっているかといいますと,さっきも言いましたように,1つ1つの施設をつくるたびに案内板をつくっていくというシステムに今なっているわけですから,なかなか市政がわかりづらいという原因にもなっているわけです。私は,市民局には広報課があるわけですから,市の施設を市民に知らせるという点では,やはり市民局の広報課が中心になって各局とご相談していくという,1つは体制をつくる必要があるだろうと思っているわけです。ぜひ,窓口として市民局が頑張っていただきたいと思いますけれども,どのように考えておられるか伺っておきます。  また,今障害者の作品を区役所ロビーで展示販売したいんだと提案しましたところ,民生局長は関係局と実施の方向で協議すると。区役所は市民局の管轄でございますので,市民局でもこういった申し出があったら積極的に受け付けるんだというふうにしてほしいと思いますけれども,伺っておきます。以上です。 ◎佐藤 土木局長 自転車駐車場についてのお尋ねでございますが,まず場所によります利用料金の格差でございますが,これは自転車駐車場は駅を中心といたしましておおむね半径約300メートル以内に現在まで設置をしてきておるわけでございます。そういうことから現行の料金体系の中で自転車駐車場の規模,形態,あるいは立地条件,あるいは利用状況によりましての料金の格差をつけるということについては,非常に難しいのではないかというふうに考えております。また,当然駐車場の設置に当たりましては,できるだけ利用者の利便を考えまして駅に近いところに今後も設けていくということについては,努力をしてまいります。  次に,レンタル方式につきましてでございますが,これは新しく今先生の方からご提案でございますので,これらについては交通体系,あるいは管理手法及び立地条件等まだまだ検討をする課題も多いものと思われますので,近隣都市あるいは実施をしております実態等を調査いたしまして,ご趣旨を踏まえ今後検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎大熊 教育長 田島地区の市民館・図書館の分館についてのご質問でございますが,閉館の時間につきましては現在の市民館分館を基本に考えているところでございます。使用時間の延長を希望される場合には,あらかじめお申し出をいただきまして,当日の利用状況や職員の勤務体制等を勘案しましてご相談させていただきたいと考えております。また,市民館・図書館の分館は,徒歩圏での利用施設として位置づけておりますので,駐車場は障害者用を含めまして数台を用意したいと考えております。自転車置き場につきましては,商店と共用で150台程度を準備してまいります。以上でございます。 ◎石渡 民生局長 精神薄弱者ショートステイの要件とホームの定員についてのご質問でございますが,まず柿生学園と授産学園つばき寮のショートステイの要件でございますが,新たなショートステイホームの開設とあわせまして,介護疲れ等私的理由を加える方向で検討してまいりたいと考えております。次に,ショートステイホーム及びデイサービスの施設利用の定員につきましては,可能な限り確保したいというふうに考えます。  次に,福祉住宅事業についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,福祉住宅は公営住宅におけるシルバーハウジング構想を補完するものとして,住宅確保が特に困難と言われますひとり暮らしのお年寄りを対象に実施しているものでございます。したがいまして,当面中期計画の整備目標を達成するために努力をしてまいりますとともに,高齢者のみの世帯についてのご提案でございますが,シルバーハウジング構想では高齢者のみの世帯もその対象に予定されておりますので,これらの推移を見守りながら今後関係局とも協議し検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎服部 市民局長 初めに,案内板の設置に当たってなどのシステム化についてのご質問でございますが,ご指摘をいただきました案内板設置なども含めまして,市民にわかりやすい市政の実現に向け,今後市民局が統一を図っていくための窓口となって,関係局とも十分協議しながら対応してまいりますので,ご理解を賜りたいと存じます。  次に,区役所ロビー等を使って障害者の作品を展示販売することについてのご質問でございますが,障害者の自立と社会参加を援助し,福祉政策の充実を図ることは大変重要なことと考えております。このことから,区役所ロビー等の使用につきましては,ご提案のありました方向で各庁舎管理者とも協議し,対応してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆宮原春夫 委員 市民局長,どうもありがとうございました。ぜひ窓口になって,各局のまとめ役としてわかりやすい市政の実現のためにも努力をしていただきたいと思います。  教育長もわかりました。ひとつよろしくお願いします。  土木局と民生局にちょっと要望させてもらいますけれども,放置自転車の問題ですが,学割については検討すると。しかし場所によっての値段の差をつけることは難しいということですので,それはそれでまた今後に譲るとしましても,ぜひ学割の検討は,何回も提案してきているわけですからこの際思い切ってひとつ導入していただきたい,これは強く要望しておきます。今話がございましたレンタル方式,これもいろんなそれぞれ各自治体がいろんな模索をしながらやっている一つの施策だと思いますから,これがすべてだとは思いませんけれども,川崎区にもまた合致するような場所がございましたら,ぜひこのレンタル方式を大いに,原局勉強してもらうということですので,これも強く要望しておきたいと思います。  それから民生局長ですが,これはお金にかかわることでもございますので,企画財政局長もあわせて聞いておいていただきたいのですが,高齢者の住宅対策で現在年間40戸という福祉住宅の予算が組まれています。ところが先ほども紹介しましたように,今地権者からの問い合わせが数件来ているということで,そのうちの2つぐらいはまとまりそうだ,あと4つぐらいはこれからだということなのですが,この予算が40戸分しかないとなりますと,どうしても市の方が消極的になってしまう。これではやはり緊急避難を提案してもなかなか難しい。しかし福祉住宅はどんどん進めたいんだ,こういうことですから,ぜひ前倒しで福祉住宅については補正予算が必要ならば補正予算を組んででも高齢者の住宅対策に万全の体制をとっていただきたい。これを強く要望して質問を終わります。ありがとうございました。
    ◆雨笠裕治 委員 それでは,総務局長さんにお聞きをいたします。まず市職員の一般事務職採用に当たっての国籍条項についてでありますが,逗子市においては県内初の採用がされました。今回踏み切った逗子市と川崎市の違いは何なのか。また,この問題に対しての国の見解についてお答えをいただきたいと思います。また,一定の条件を付しての門戸を今後開くつもりがあるのかどうか,あわせてお聞かせをいただきたいと思います。  次に,民生局長さんにお尋ねをいたします。1点目といたしまして,老人医療の看護料助成の問題であります。本市の老人医療におきます看護料差額が,所得制限を設けずに67歳以上であれば差額に対してその一部を助成をされておるわけであります。しかしながら,東京,横浜市等他都市においては全額助成を実施している都市もございます。代表質問でも別件で,民生局長さんは高齢者対策は最も重要な施策であると言っておられますが,なぜ2人づけ,3人づけについては全額助成のできるような措置がなされていないのか,お伺いをしたいと思います。  次に,同じく民生局長さんにお聞きをしたいと思います。住みかえ家賃補助制度でございます。さきの委員の質問にも出ておりましたが,今回制度も知られてきて順調な活用が図られておるようで,厳しいお年寄りの賃貸住宅事情の中,定着されつつあると思われます。しかし一定の制限がございますので,例えば立ち退きを迫られる理由が建てかえや取り壊し,もしくは自己活用で,このことで限定をされております。しかしお年寄りの中には,それ以外にもやむにやまれぬ理由で暗に立ち退きを迫られるケースというのが多く存在しておるのも事実でございます。この点もう少し柔軟な運用が必要と思いますが,これについての取り組みをお聞かせいただきたいと思います。  それから,午前中の各委員さんの質問で随分出ておりましたが,鉄道の問題でございます。まず1点目川崎縦貫地下鉄でありますが,現在の状況,また今後のスケジュール,完成めど,それから工費についてお伺いをいたします。さらに代表質問の中で,市長は鉄道高架の問題に触れられました。南武線高架は本来大師線高架と並行してやりたかったが,財政措置上見通しがつかなかったので,まず第1として大師線の高架,第2として,南武線の高架の2期工区の策定となるとおっしゃっておりました。それから推測をした場合には,新規鉄道計画の取り組みはその次になると思いますがいかがでしょうか,お答えをいただきます。  さらに,基本調査の結果はいつ報告をしてくださるのか。これは今年度末には基本調査は上がるということで,中期計画にも出ておりました。このあたり発表をいつされるのか,お答えをいただきます。さらに,縦貫地下鉄を羽田アクセスへの関連として位置づけることはできるのか。さらに新百合丘,川崎を結ぶ鉄道としてのメリットは,市,北部域の一体化のほか何を望めるのか,お答えをいただきたいと思います。  また,先ほども山田委員さんから質問が出ておりました横浜市営地下鉄3号線の延伸の問題であります。前向きなご答弁をいただいたものですから,後退をなるべくしないように質問したいと思います。運政審にのらない以前には川崎からのアプローチは無理だとか――これは先ほどの山田委員さんの質問ともちょっと重複をしております。そこで,先ほどの前向きな緊急課題としてこの問題を総体的にとらえるという答えには,この運政審に対して川崎はアプローチをするということなのか,お聞かせをいただきます。さらに,延伸をした場合の事業主体はどこになるのか。これも横浜というふうなお答えが出ていましたが,そのあたりはいろんなバリエーションがあるのかどうか。さらには,あざみ野までの運転が開始されてしまった後でも,この延伸の可能性はできるのか。さらに,これは一般的な問題として,運政審の答申のいってみれば時効というようなものはあるのか,これについてお答えをいただきたいと思います。以上です。 ◎深瀬 総務局長 国籍要件の撤廃にかかわる逗子市と本市との意見の相違などについてのご質問でございますが,逗子市では一般行政職の職員は市長の補助機関であり,最終的権限はあくまでも市長にあるとの判断に立ちまして,外国人が幹部職員になり将来意思決定へ参画したとしても,特に外国人に門戸を閉ざす理由は見当たらないとの考えのようでございます。本市など政令指定都市では,地方公務員の職のうち,公権力の行使,または地方公共団体の意思の形成への参画に携わる者については,日本国籍を有しない者を任用することができないとする国の見解や指導の範囲内で,一般事務職等の国籍要件を撤廃することは現時点ではなかなか難しい行政課題となっておりますので,ご理解をいただきたいと存じます。  次に,一定の条件を付しての門戸開放についてのご質問でございますが,一定の条件を付しての門戸開放につきましては,例えば将来管理職に登用しないことを前提として外国人市民を採用する,いわゆる町田方式と言われる方式で門戸を開放している都市もあるようでございますが,本市といたしましては国の見解や他の政令指定都市と連携協議を図りながらの取り組みの中で,十分検討してまいりたいと考えておりますので,ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 ◎石渡 民生局長 老人医療の看護料差額助成についてのご質問でございますが,この制度は昭和58年に発足いたしまして,2人づけ,3人づけにつきまして全額助成に近づける努力をしてまいりました。しかし,人件費等の高騰に伴いまして,毎年上昇する慣行料金と国の定めます法定料金の差額が年々拡大する傾向にあります。したがいまして,その差額を市の単独事業として全額助成をということでございますが,老人福祉は重点施策として取り組んでおりますが,老人にかかわるもの全部というのは大変難しい状況にございます。この看護料の経過を見ますと,平成元年度に2,000円から2,500円に引き上げております。そして,平成3年度に2,500円から2,800円に引き上げ,今までの経過ですと2年ごとに改正するという方向で来ておりまして,これを毎年というのは大変難しく,ことしはできなかったということでございますので,ご了解をいただきたいと思います。今後につきましては,なお一層努力をしてまいりたいというふうに考えます。  次に,高齢者世帯の家賃助成についてでございますが,ご案内のとおりこの制度による助成につきましては,単身高齢者または高齢者のみの世帯であって市内に3年以上居住の方,そして市民税非課税世帯など,そして家主から建てかえ,取り壊し等の立ち退き要求を受けていることが条件となっております。この制度につきましては,市営住宅におきます老人世帯向けの住宅等の供給やシルバーハウジング構想に基づきますケアつき集合住宅,あるいは福祉住宅などの住宅確保対策を緊急的に補完するために経済的支援策として設けたものでございます。立ち退きの要求の内容を,客観的にやむを得ないと思われる理由に限定したわけでございます。したがいまして,家主や近隣の方々との関係といった主観的な場合まで含めますことは,この制度の趣旨に異なりますし,ややもすると高齢者追い出しの風潮につながる危険性,あるいは公的な立場でいろいろな場合の適否を判断できるかなど難しい問題が考えられるところでありまして,制度が発足して間もないものということもありますので,当面この事業の推移を見守りながら今後の研究課題とさせていただきたいと考えております。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 川崎縦貫高速鉄道についての幾つかのご質問でございますが,まず現在の取り組み状況といたしましては,平成3年度までを基礎的調査として,需要予測,経営収支,路線計画等の調査を実施してまいりました。  次に今後のスケジュールでございますが,基礎的調査の結果をもとに,関係機関との協議や空中写真測量等の調査を実施し,これらをもとに概略設計等の調査や関連鉄道事業者等との調整を行い,事業主体を決め,免許取得,都市計画決定,事業施行認可等の法的手続を経て工事着工の手順となるものでございます。  次に完成のめどについてでございますが,鉄道整備には用地の取得や付近住民の移転等,また膨大な財源の確保が必要となることなど課題も多くございますが,基本的な方向づけといたしましては運輸政策審議会答申の趣旨を尊重し,実現に向けて努力してまいります。  次に,事業費の必要額の見込みについてでございますが,用地の取得,建設ルート,あるいは構造等が未定でありますが,地下鉄建設の場合,現在一般的には1キロメートルを建設するためには平均200億円から250億円程度要すると言われているところでございます。  次に,鉄道整備計画のスケジュールについてでございますが,さきに述べました財源の確保や拠点地区等の町づくりとの整合等の課題がございますが,これらの問題を打開し,一日も早く実現すべく努力してまいります。  次に,縦貫高速鉄道と東部方面線,すなわち羽田アクセスとの関連についてでございますが,利用者である市民の利便性等を十分に考慮し,検討してまいりたいと考えております。  次に,川崎縦貫高速鉄道の整備効果でございますが,都心,新都心,副都心を連絡することによる地域の一体的発展,通勤,通学の混雑緩和,鉄道不便地域の解消,沿線の町づくり等への寄与等々ができるものと考えております。  次に,横浜市営地下鉄の延伸についての幾つかのご質問でございますが,運政審へのアプローチを本市として行うことができるかというご趣旨のご質問でございますが,まず第1段階といたしましては鉄道事業者――すなわち横浜市交通局になろうかと思いますけれども――におけるこの延伸に対するご計画,あるいはご意向等をまずお聞きすることから始めるのが手順ではなかろうかと考えております。  次に,延伸をした場合の事業主体についてでございますが,一般的に考えますと,現在の事業者であります横浜市交通局ということになろうかと存じます。次に,新横浜からあざみ野までが開業してから,次のステップとしての延伸の可能性についてでございますが,法的面などがクリアされれば技術的には可能と思われます。  次に,運輸政策審議会の答申のいわゆる時効ということについてでございますが,この審議会は運輸大臣の諮問機関でございますので,次期の将来計画について,修正されない限りこの答申は有効とされるものでございます。以上でございます。 ○小俣博 委員長 雨笠委員に申し上げます。再質問は休憩後にしたいと思いますので,ご了承願いたいと思います。  お諮りいたします。暫時休憩いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小俣博 委員長 異議なしと認めます。暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。                 午前11時57分休憩                 午後1時2分再開 ○平子瀧夫 副委員長 休憩前に引き続き,ただいまから委員会を再開いたします。引き続き発言を願います。雨笠委員。 ◆雨笠裕治 委員 それでは,午前中に引き続きまして,きょう就任されたばかりの正副委員長さん両方にご指名をいただいたことはありがたいと思います。それでは,仕切り直しでよろしくお願いいたします。  国籍条項の問題でありますが,国の縛りはやはり相当きつい,これが最大の難関である。私自身もそう思います,いろんな背景の中で。また,新年度検討委員会を設置をされるということもありますし,これが前提にございます。そこで,市長さんがさきに代表質問の中で,地球市民的立場からの連帯とおっしゃっておられました。この点から市長のご見解をいただきたいと思いますし,それからこれは人事面でのプロでいらっしゃった市長さん,この経験のもとから,逗子市が出しておりますこの問題に対します考え方,一般行政職の職員は市長の補助機関であり,最終的権限はあくまでも市長にある,この見解を今の市長さんのお立場としてはどうとらえるか,これをお聞きをしておきます。  それから民生局長さん,午前中のご答弁でちょっと丁寧に答え過ぎていただいたものですから,私ちょっと,うん,と思っちゃうところがあるんですね。従来の経過の中で十分,半年ぐらい練ってきましてね,この問題いけそうですよ,こういうお答えをいただいて,予算書を開いてみたら載ってないんです。これは,ただ単純に上げろと言っているわけではないです。その背景の中では,将来見据えたときに当然こういうソフトの部分,民生にかかわる高齢社会に対するソフトの部分は将来的にどういうふうな筋道を立てるか,その1つの私はケースになると思うのです。そのために,この老人医療看護料の助成制度,努力をしてくださるというお答えでしたが,2年ごとに上がっていくというお答えはちょっと当てはまらないんじゃないかなと。確かに過去の経過はそうだったと。ただ,今回はやりたい。しかし残念ながら箱物の方に現実的にはお金がかかることも事実です。ですから,できなかったのです。本来やりたかったんです,これは。私の試算では,老人医療の看護料の助成制度2人づけまでは,3人づけというのはやはりいろんな理由があって,私は2人づけまでとにかくフォローしていただくのが先決だと思いますので,私ちょっと試算してみましたら,あと1億円あればこれは2人づけまで――今の段階ではですよ,法定料金と慣行料金のまた差の問題も出てきます。ただ今の設階では,こういうふうなところでこれをフォローできる。また,ちょうどこれも市長さんのお考えもあると思うんです,政策的な判断もあると思うんですが,敬老祝い事業の支出金というのがありますね,敬老のお祝いのための。これがちょうど1億円ぐらいです。確かにこういうものを廃止するときなんかは,いろんな背景もありますしコンセンサスもとらなきゃいけない。しかし一方では,やはり必要な中で,例えば家庭の崩壊までつながるような現実がある中で,こういう問題も整理をしていかなきゃいけない。こういう一つの問題として,私は申し上げたつもりなのです。  それで,この現行の2人づけの差額,毎日895円の負担,長期になりますと相当余分な支出をされますので,お願いをしたいと思うのです。さらには,将来的に高齢化が進む中で,本当に少ない人数でお年寄りを支えなければならなくなりますので,根本は慣行料金と法定料金の是正だと思いますけれども――是正というよりもこれをどう対処するかということだと思います。しかし,逆な言い方になりますけれども,東京,横浜並みの制限,きちっとした一定の整理は必要ではないかと思いますので,再度民生局長に伺っておきます。  それから都市整備局長さんでありますが,先ほどちょっと答弁がこの基本構想の発表,これについてどうされるのかというのが落ちていましたので,これをお願いをします。それから,先ほど運政審に対しての本市のアプローチはできるのかということをお尋ねしましたら,まずその前に横浜と話をするのが先で,これはやっていただけるということですね。そう解釈しておきますから,努力してください。この運政審に対して本市のアプローチができるのか,またこのアプローチはあるのかないのか,これをはっきりお答えをいただきたいと思います。  それから,一般的には事業主体は横浜ということで,バリエーションはあるかというふうな質問に対しては,横浜ですと,こういうお答えでした。川崎部分は川崎ということもあり得るのか,これは運政審で位置づけされた場合,横浜と川崎の協議でそこだけでできるのかどうか,これについてお答えください。以上です。 ◎橋 市長 職員の採用の際の国籍要件の撤廃問題についてのお尋ねでございますが,お話にもございましたとおりなかなかいろいろの事情がございまして,これは難しい問題でございます。しかし,川崎にもたくさん外国の方がおいでになりまして,1万6,000人ぐらいの方は在住しておられるということになっておりますので,内なる国際化という面から見ましても当然にいろいろなご要求が出てくる,これは当たり前のことでございますので,私たちも内部で真剣にいろいろな角度から討議をしておるところでございます。  長としての権限について,いろいろ他の市長さんが解釈をされたというお話がございましたんですけれども,それは地方公務員法の場合の解釈といたしましてこれは当然のことでございまして,地方自治法上から見ましてもそのとおりでございます。ただ,大きな市と小さな市,あるいは町村と違いますのは,その後に公権力の行使という問題が参りますけれども,これは大きな市の場合ですとやはり権限をいろいろ移譲したり,あるいはいろいろそれを監督する場合に目が届かないというよりは委任しなくてはいけないという,そういう仕事がいっぱい出てくると思います。小さな場合には直接長が目を通してそのまま指揮監督できるという,こういう長所があるわけでございまして,したがいまして自治省なんかも大変慎重であるというのは,そういう意味で県段階とかあるいは指定都市の段階では慎重でなくてはならないという,そういう見解を述べているのではないかというふうに私は解釈しているわけでございまして,その解釈はやはり方法論におきまして問題が出てくるというところではないかと思います。それ以外は,解釈の違いはないのではないかというふうに考えております。  したがいまして,私たちもこういう国際化が進んでまいりましたので,ほかの都市,つまり類似都市ですから,指定都市等の関係といろいろ打ち合わせをしておりまして,特に大阪市等につきましてもこの問題相当突っ込んだ意見交換を内部でもやっているようでございますし,住民の方のご要求も大変強いというふうに私たちは把握しておりますので,名古屋とか大阪とか川崎とか神戸ですね,そういう都市の方々と十分話し合いまして,この問題の前向きの解釈,そして自治省の理解も得られるように私たちは努力をする必要があるのではないかと考えております。したがいまして,そういう一定のお互い同士の意思疎通,あるいは中央との理解を得られるということもそんなに遠いあれではないと思いますから,そういう面で努力をしてまいりまして,内なる国際化というのを名前だけではなくて実の上がるように努力をしてまいりたい,このように考えているところでございます。以上でございます。 ◎石渡 民生局長 老人医療の看護料差額についてのご質問でございますが,ご指摘がございましたように,これからの高齢化社会に向けまして,この看護料差額だけではなく高齢者の増加等の問題もございますし,今後課題として十分検討させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◎中原 都市整備局長 先ほどのご質問で答弁漏れをいたしまして,申しわけございませんでした。ご答弁申し上げます。鉄道計画で基礎的な調査のその結果の公表はできるのかというご質問でございますけれども,鉄道計画の場合に,一般的には免許取得あるいは都市計画決定の段階で公表することになりますので,これ以前の段階ではまだ不確定要素が多くございますので,公表については考えておりません。  それから,次に横浜市営地下鉄3号線の延伸に関連いたしまして幾つかのご質問でございますが,まず運輸政策審議会の答申に関連しまして,運輸政策審議会に対して市からアプローチすることは可能かというご質問でございますが,これの件につきましては先ほどもご答弁申し上げましたように,まず第一義的には鉄道事業者等のご意向や将来計画をお伺いすることが順序といいましょうか,手順であろうというふうに考えております。法的にどうかということになりますと,こういうものは法的に処理すべきかどうかちょっと研究してみたいと思います。  それから,次に費用の負担についてのご質問でございますが,仮に横浜市営地下鉄として川崎市域内に延伸されるといたしますと,市域内の分につきましては応分の費用負担を行っていくことが原則になろうかと思います。  次に事業主体についてでございますが,事業主体につきましては,これも法的には横浜市の交通局に限らず別の事業主体とすることも可能かとは存じますけれども,ご案内のように鉄道事業は独立採算制が原則でございますし,また一連の事業の連続性から見まして横浜市交通局として考えるのが一般的であろうと,このように考えております。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 それぞれお答えいただきました。市長さんも大変力強い決意を秘められてご回答をいただきまして,ありがたいと思います。  あとは要望にかえますが,特に国籍条項についてでございますけれども,非常に国の,都道府県や政令市に対します立場はガードがかたい。ガードがかたいというよりも,中央の理解はそれなりのものがあるということが前提であります。そういう意味では,市長さんまさに今おっしゃっていただきましたが,大都市同士の話し合いをよく詰めていく。それで,私もそれから1,2の3でやれるならやはりやるべきだと思うのです,こういうものは。ただ1点お願いをしたいのは,昨年1月の日韓政府間の覚書の中で,こういうふうに出ています。「地方公務員の任用に関する国籍による合理的な差異を踏まえた日本政府の法的見解を前提としつつ,採用の機会の拡大が図られるよう地方公共団体を指導していく」,こういうふうに出ています。これは,つまり要約してみますと,この国籍条項に関して,採用に当たっては当然の法理が前提となる。これが前提になって,採用機会の拡大をやらせるということになるのです。この当然の法理というのが実は,内閣の法制局が出している見解だと思うのですが,一般事務職には外国人を採用しないというのがこの当然の法理なんです。これを要約してみますと,国籍条項については,採用に当たっては外国人は採用しないということが前提として,採用の機会の拡大が図られるよう地方公共団体を指導していく,という意味になるのです。外国人を採用しないということを前提として,採用の機会の拡大を地方自治体にやらせる,これは全く矛盾しているのです。ただ,当然ながら採用の機会,この機会というところで職種を限っているとは思うのです,多分。いつものことながら,事務レベルで限定するということはよく手法でありますから。  ただ,こういうあいまいな立場で地方自治体を混乱させるとか,また例えば一般市では,撤廃をしているところは大阪方面を中心としていっぱいありますね。こういう撤廃しているところはたくさんありながら,国の影響の大きい都道府県や政令市はかたくなに今後も縛っていく。どうもこういう国の整合性のない一つの事実,これは先ほど市長さん,他都市との話し合いをされていく,そして調整をされていくとおっしゃっていただきましたが,こういうときに,こういう矛盾はぜひ正していっていただきたいのです。ただし,この問題は私どもも議会として,議員としてどうやっていくのかというもう1つの側面があると思うのです。これは全部市長さんたちにお任せするんじゃなくて,我々も議会として議員としてこの問題をどうやってとらえていくか,この政治的背景の中でどうするかということが,私は実はこの二本立てでやってく問題だと思っています。ですから,今前向きな答弁をいただきましたし,私どもも頑張りますので,ぜひこの辺はそういう問題があるということも踏まえていただいて,頑張っていただきたいと思います。  それから民生局長さん,こういう言い方をすると申しわけないのですけれども,差額助成の問題については制限を設けることは今後の課題である,こういうお答えですね。今後の課題であるということは,言い方は丁寧なんですけれども,今絶対やらないよということ――そうでもないですか,あそうですか,じゃその辺は考えてくださるのですね。私も,一方でお金を上げろと言っておいて,一方で制限をつけろという質問のように思われたかもしれないのですけれども,今後高齢化する社会をロングで,長期で見据えた場合,例えばきちっとしたコンセンサスを得るためにも,先ほど申し上げましたけれども一つの前提をつくる。そしてその上で例えば応分負担へ切りかえていきたいとか,そのために,その変化をさせるために,この差額助成の問題だけに限らず,福祉に対するソフトを今どのような形に将来させるのかという論議をしなければならないと思うんです。例えば完全看護の病院だけならば,このような看護料の差額助成の問題はなくなると思うのです。でも,それに触れますと今度は公立病院の地域バランス,この格差の問題も関係をしてきます。これは新規事業だけに限らず,将来の無理のない福祉体系をつくるために,1つ1つを点検していただくように今はお願いをしておきます。今後とも1つ1つの見通しについてはそれぞれお聞きをしてまいりますので,よろしくお願いしたいと思いますし,また住みかえの補助制度については,条件だけにとらわれず,その趣旨が合えば弾力的に運用をしておいていただくことが,これも一つのこの制度を生かすことだと思いますので,このあたりもご検討ください。  それから,先ほどの運政審の関係,予想では平成7年ごろですからあくまでもそう想定しておきますが,アプローチがしづらいというのは1つ確かにあると思うのです。これは将来的にこの運政審で,川崎縦貫地下鉄と羽田アクセスの現状のままになるのか,それともこれに横浜市営地下鉄3号線の延伸が加わるのか。もしかすると横浜市営地下鉄3号線の延伸が入って,川崎縦貫地下鉄が消滅するということがあり得ますね。もしくは羽田アクセスだけ残るという場合だって,私はあり得ると思うのです。いろいろな想定,組み合わせができるのですけれども,ただこのときに運政審というのは諮問機関ですから,今申し上げましたが,アプローチというものもとても議会の場では表明できないということはわかります。ただ,おおよそ3年後ぐらい私は想定できると思うのですけれども,この運政審に対してあらゆるアプローチができるように,非公式でも結構ですからそれなりの体制や研究をしていただくことが大事だと思いますので,これだけ申し上げて私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◆増渕榮一 委員 数点について質問をさせていただきますが,まず最初は,本市の職員の採用試験の合格者と,それから合格して後採用に至るまでに辞退をされる人が大分あるということについてお伺いをしたいと思います。これは,ひとり川崎市のみならず周辺大都市でも共通の問題のようでありますが,資料によりますと昭和63年度は大卒――特に大卒,高卒と分ける意味ではありませんけれども,高卒につきましてはほぼ合格者と採用者の間には大きな差はないというふうに聞いておりますので,焦点を大卒に絞って質問をしたいと思います。63年度は,合格者187名に対して実際に辞退した人は60名ということで,これは約3分の1。元年度は合格者170名に対して52名ですから,これも約3分の1。平成2年度は,合格者195名に対して49名,これは約4分の1強ということになろうかと思います。有為な人たちが川崎市の門をたたいているわけですから,門をたたいた人全員が採用に至るということはこれは企業でも都市でも考えられないことではありますけれども,しかしながら辞退者は少ないにこしたことはないという意味におきまして,まずは合格者数と辞退者,つまり合格者に対するこれだけの辞退者が,一体どういう理由で我が市に対して実際の配置につかなかったのか,その辺の事情がわかっていれば人事委員会の事務局長にお尋ねをしておきます。  次に,昨日の我が会派の代表質問におきまして,臨海地区の新交通システムについてただしましたところが,臨海部の交通体系の調査については今調査研究会を設置して,これから新交通システムを導入ということを爼上において研究していきたいというふうにお答えをいただいております。問題の詳細については委員会に,ということで,これを受けまして質問をするわけでありますけれども,その新交通システムといいますと,我々ここにいる者としてはおよそ横浜市の金沢におきますところの,金沢のいわゆる横浜の新交通システムを想定するわけであります。客車を連ねて街路の中を走っていく,あの姿を想定するわけでありますけれども,川崎市で入れる新交通システムというのはあれなのかどうなのかということを含めて,どういう内容であるのかを伺っておきます。  次に,総費用45億を投じまして,全体の延長約490メートル,幅員が17メートルから22メートルということで,工期は平成元年から来年の3月完成を目指して約3年半の工期をかけまして完成が目の前に迫っております我々小田地区,あるいは渡田地区にまたがりますところの貝塚・京町線,来年の3月の完成を目の前にいたしまして,交通問題を中心にして2,3お伺いをしておきたいと思います。まずはこの貝塚・京町線,土木局長にお伺いをいたしますけれども,予定どおり来年の3月いっぱいまでに完成をするのかどうか。そしてまた,完成をするのであればそれにあわせた,私は焦点は交通対策に焦点を絞りたいわけでありますけれども,仕様をどういう仕様,つまり内容ですね,工事の内容,どういうようなこと。平面的には説明会等々を通じてよく聞いておりますけれども,実際にこれを立体的にいろいろと総括してお聞きする機会がなかったものですから,この際お伺いしておきます。  加えて,渡田並びに京町の雨水滞水池も近々完成をするわけであります。特に京町につきましては,今年度完成,今年度完成といいながら,あの前を通ってみますと全然地上はさらりとしたものでありまして,旧来のポンプ場と,あとひょっと地面に何物かが出ている状態にすぎない。これは,下水道局が地元の要請を入れまして,これからふくそうしてくるところの京町の商店街あるいは京町の小学校,あるいは田島中学等々との交通問題を考慮して,いわゆる場内についても地域一般住民も通れるように,また上部の利用が平面的に活用できるようにという配慮の上でああいう平面上に削井されると思うのですけれども,これの上部利用の体制については,地元とそれぞれ円滑に話し合いが進んでいると。個々については聞いておりますけれども,これをやはり総括して伺っておき,同時に,今触れましたように渡田につきましても,産業道路の沿線に防災センターに近接して建設が今足音高く,末期の状態になっているわけですけれども,これも上部の利用とそれから完成の時期について伺っておきますが,これも実は私は焦点はいわゆる交通問題に絞りたいわけでありますが,それに限らず上部利用を中心にお答えをいただきたいと思います。  さらに,一番最後に交通問題を総括する意味におきまして,貝塚・京町線が完成をいたします。同時にと申しますか,既に平成3年,去年の秋にはいわゆる鶴見・京町線,これは50メートルになんなんとする大きな道路であります。お隣の隣接する鶴見の駅から川崎の西部へ貫通する道路が完成をいたしまして,あそこに立地しておりますリジェンヌ,それからセソールともどもに非常に,その横を川崎のバスが鶴見行きあるいは川崎行きも通行するようになったわけでありますが,そういうこととあわせまして,さらに通学問題あるいは日常の買い物問題等々,大きなこの貝塚・京町線の完成に伴った流れの変化というものが考えられるわけであります。  ご案内のように,産業道路と京浜国道のほぼ中間に位置しまして,そして今までこの渡田地区とそれから小田地区とをいわゆる南武支線,通称浜川崎線によって両断をされておりましたこの地域,踏切3つによって今までは両地帯が連結されていたわけでありますけれども,そこに地下道によって先ほど申し上げましたような貝塚・京町線が完成するということは,これは非常に大きな意義ある,しかもこれがそのまま鶴見にも完成するということになりますと意義がある。バスの路線についても,当然交通局としては考えられてもおられることと思いますけれども,これを総括して今後の流れの変わりについての,大きな意味での交通対策というものを見直す必要があるのではないかという意味におきまして,これはひとり川崎市だけではできる問題ではありませんけれども,市民局長にお尋ねをしておきます。以上でございます。 ◎加賀 人事委員会事務局長 本市採用試験の大卒の合格者の辞退理由についてのご質問でございますが,本市を含めまして公務員を受験いたします方々の意識の中には,順位は別といたしまして,まず国,県,あるいは市のいずれかの職員になりたいということで受験をしている方が多いようでございます。そのために,受験日が本市と同一日でなく受験可能な試験を幾つか受験している方がほとんどでございます。過去の例で申しますと,試験日が本市と異なります国家T種,U種,あるいは裁判所事務官,それから東京都または特別区などを併願しております。そのため,同一人が本市を含めまして2ヵ所以上の公務員試験に合格する場合もございます。それらの方々は,合格後に最終的な自分の進路を考えますので,それらの方々の中から辞退者が生ずるのが主な理由ではないかと考えておるところでございます。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 臨海部への新交通システムについてのご質問でございますが,新交通システムの機種につきましては,ガイドウエーバスシステム,新交通システム,都市モノレール等がございますが,これの選定につきましては,導入地域の特性等に応じて選択する必要がございます。本市臨海部に導入を検討している新交通システムにつきましては,現在実施しております基礎的調査,研究を進めていく中で選定してまいることになりますが,臨海部の地域特性や他都市の事例等から想定いたしますと,需要の推移に応じて新交通システムへ移行できるガイドウエーバスシステムが適当ではないかと現在考えているところでございます。以上でございます。 ◎佐藤 土木局長 都市計画道路貝塚・京町線の立体交差区間の工事内容と完成時期についてのお尋ねでございますが,この工事は渡田地区と小田地区がちょうどJRの浜川崎線によって分断される形となりまして,長年にわたりご不便をおかけをしておりました。地元関係者の方々の並み並みならぬご尽力やご協力によりまして,平成元年から工事を進めているところでございます。  工事の内容につきましては,ご案内のとおり道路が浜川崎線の下を通る工事で,古い河川の跡地やJR線路の下という悪条件の工事でございますが,現在では工程どおりの進捗をしております。工事区間の沿道は住宅街で,学校や緑道もございます地域で,この地域の環境にふさわしい道づくりを考えております。具体的には,街路樹に変化を持たせ,できるだけ多くの植栽により緑を豊かにして,歩道はカラー化を図ってまいります。さらに,防犯や交通安全に適した照明というものも設置をいたしまして,特にJR浜川崎線下の地下道になる部分につきましては,歩行者が夜でも安心して通れるような明るさについても十分配慮をしておるところでございます。また通勤,通学路としての安全の確保,バス路線への対応など快適な町づくりを目指しまして,平成4年度末の完成に向けて努力をしているところでございます。以上でございます。 ◎高橋 下水道局長 京町,渡田雨水滞水池の上部利用についてのご質問でございますが,まず京町雨水滞水池の上部利用施設につきましては,地元4町会と協議をいたしまして,ことしの4月より開放する予定で現在工事を進めておるところでございます。開放スペースは約4,900平方メートルでございまして,ゲートボール広場,児童広場など多目的広場として周辺の皆様に利用していただく予定でございます。なお,周辺の高層住宅から京町小学校,中学校や商店街の交通対策といたしまして,通り抜け通路を確保してございます。次に,渡田雨水滞水池の上部利用でございますが,ことし6月末の完成を目指しまして現在工事を進めておるところでございます。開放スペースは約1,500平方メートルでございまして,周囲には植樹をして多目的広場として周辺の皆様方に開放する予定でございます。以上でございます。 ◎服部 市民局長 貝塚・京町線の工事完成に伴う周辺地域の交通安全対策についてのご質問でございますが,ご指摘のように川崎区における小田,京町及び渡田地区につきましては,区内でも交通環境が大変ふくそうした地区でございます。特に小田,京町地区は,近年高層マンションの建設に伴いましてその傾向が顕著となっているところでございます。したがいまして,貝塚・京町線の完成に伴いまして,交通環境には当然変化が予想されるところでございます。そこで,使用開始とともにその変化の状況を一定期間調査を行いまして,通勤,通学等の歩行者の交通実態を勘案した交通安全対策を関係局,関係機関等と連携を図りながら講じてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆増渕榮一 委員 それぞれご答弁ありがとうございました。まず再質問でございますけれども,職員の採用試験結果の辞退者の問題につきましては,実際の採用に至るまでの合格者に対する諸措置は総務局の人事部で担当をされているというふうに聞いております。先ほどのお話のように,公務員といっても川崎市だけではありませんと。これは東京都も横浜市も,まあ私も実は不案内でありましたけれども,地方公務員というのは一定期日に試験を受けるのかと思ったらそうじゃなくて,それぞれ自治体によって日取りが違うようで,そうであれば幾つか受けられるということにもなろうかと思います。東京に逃げる者もあり横浜に行く者もあるだろう,ということを含めてのご答弁のようでありますけれども,あるいは民間企業に行く者もあるということであるようでありますけれども,別にこれは恐れることはないと思います。東京であろうと横浜であろうと,逆に東京に合格しても我が川崎市に行くんだという有為の方々が大勢役所の職員の中にはいらっしゃるはずでありまして,市内に住む者では,市内の鉄鋼会社に合格してもとにかく私は市役所に行くのだという人の方が最近は多いという実情があるわけでありますから,全然恐れることはないわけでありまして,ひとつ大いにこれらの有為な方々が逃げないように相応の措置をとるべきだと思います。今の総務局人事部あるいは人事課ですか,もろもろの手を打っておられると思いますけれども,どういう手を打っておられるのか,辞退対策についての再質問をさせていただきます。  それから,臨海地区の新交通システムについては,調査研究会の場で研究してまとめるのだということであります。言葉は日本語で――非常にややこしいので,私も最初ちょっと混乱したのですけれども,新交通システムの中に新交通システムがあったり,いわゆるガイドウエーバス方式があったり都市モノレールがあったりとこういうことなので,非常に私はこの代表質問の返答のときは,いわゆる新しい交通システムを導入するのだというふうに理解しておったのですけれども,そうではなくてよくよく聞いてみますと,新しい交通システムの中に3つの新交通システム――ガイドウエーシステム,あるいは都市モノレールシステムというのがあって,川崎市としては新交通システムというやつ――いうやつということはありませんけれども,要するに横浜でやっているそういうものを意図する,その前提としてガイドウエーシステムというのがいいのだと。  私も慌てて勉強いたしましたところ,なるほどガイドウエーシステムと新交通システムは非常に共通点が多い。同じ地上の7,8メートルのところに複線の路線を高架でつくって,そしてガイドで導入してその上を走るというのは,新交通システムもガイドウエーシステムも共通なんだ。ガイドウエーシステムというのは新交通システムの約半額,キロ当たり40〜50億でできるんだと。新交通システムは100億からかかるということを考えてみた場合に,川崎の臨海部に導入するについては,将来新交通システムを導入するについてもまず共通でスタートで,そういうガイドウエーシステムからいって,そして将来新交通システムにいけるのならいいんじゃないか,こういう考え方がある。しかも新交通システムというのは,1時間当たり大体1万人からのピーク時は輸送の力がある。ガイドウエーシステムはその半分だということから見ると,最初から大きな箱を連続的に連ねてガイドウエーバスの上を走っても,採算上から見ても,あるいは実際の乗る人員から見ても問題がある。だから,まずガイドウエーシステムをやっていこう。これは,私は非常に堅実であり合理的な行き方だと思います。  仄聞するところによりますと,横浜は新交通システムで金沢地区でスタートはしたけれどもいろいろと問題がありまして,それを充満させるためのもろもろの機能の誘致をしたりして,この新交通システムが十分に機能するように図っているということも聞いております。私はそこで,ガイドウエーシステムからスタートして新交通システムへというのは,これは1つの結構な考え方であるし,また調査研究をするというのですから,ここで私が四の五の言うのは行き過ぎの話でありますけれども,ただ臨海部というものをつぶさに今視点の中に入れてみますと,代表質問における港湾局長のご答弁にもありますように,また経済局長のご答弁にもありますように,これからあの臨梅部というのは,さきに完成をした大師様の横の瀋秀園を含めて,また完成をする東扇島シビルポートアイランドの上に,ようやくに今展望台,市域を見れる展望台ができる。  また,多摩川のシーサイド観光のシップが通るというようなもろもろの一連の措置を考えてみますと,いわゆるウオーターフロント,これは港湾局長も,行く行くはウオーターフロントの問題も対応していくのだと言われましたけれども,そういうことを考えてみますと,やはり余り何と申しますか短絡的な措置だけではいけないのではないか。横浜がどうこうということはありませんけれども,我が川崎市においてもそういう将来,未来を見通した中で,このシステムあってこの機能あり,この観光事業が円滑にスタートでき動けるのだと,そういうような意味でのシステムを導入し,そしてそれを充満させるような施策を次々打つ中で,自然と今ここで論議をされているような観光問題を含めて南部に視点が集まっていくだろう。私はそういうふうに思いますので,その辺もひとつ大きな視野の中に掲げながら,この新しいシステムに立ち向かっていただきたい。そして,本年調査費を受けてやるわけですから,それのはえある成果を,特に南部に住む者として期待をしておくわけでございます。これはそういう意味で結構でございます。  それから,貝塚・京町線の建設に関連しての質問でございますけれども,ご答弁をいただきました。これは,ご答弁のように大分長い期間,いや高架だ,いや地下だ,綱引きの中で地下に踏み切るという時代の要請を受けて行政の勇断をもってこれは地下に決まったわけでありまして,そういう意味では今地元は大変期待をしておりますし,これは地元だけではありません,やはり鶴見,川崎を結ぶ幹線としての大きな意味での交通対策につながる問題でありますけれども,ご答弁にありますように街路樹にも変化を持たせる,歩道はカラー化をする――カラー化と言ってもこれは恐らく,カラー化というのですから相当これは高級なものでしょうこれ,カラー化というのはめったに使われない言葉ですから。  さらに,防犯や交通安全に適した照明。これは地下で,一番心配したのはこの辺です。いろんな人が地下に夜になると寝るのではないか,歩行者を何かおどすんではないかということがありましたので,防犯や交通安全に適した照明をつくるというのですから,これは期待をしたいと思いますし,またJR浜川崎線の歩行者についても十分考慮していく,こういうことであります。これは期待をしておきたいと思いますので,ひとつ完成の時期には,よかった,よかったというところで,あそこで美酒をともに交わしたいと思うところであります。  さて,渡田,京町の雨水滞水池につきましては,ご案内いただきまして,工期に沿って円滑に進んでいるようでありまして,上部利用につきましても私は実は資料としてちょうだいしましたけれども,これはなかなかすばらしい明るい上部になりそうでありまして期待をしているところでありますが,特に京町につきましては,先ほど来私の質問にありますようにセソール,リジェンヌ,この大きなマンションが雨水滞水池を真ん中にして,京町小学校あるいは京町商店街との間に雨水滞水池が建設されるというところで,地元も大変注目をしたわけでありますけれども,今のご答弁によりますとその内部に歩行通路を設けて,異例とも言われる,いわゆる域内を住民の通路として使用させようということで,この図面にもありますけれども,応分の道路が建設されるようでありますから,これはひとつ大いに利して余りある形になるのではないかということで,これも期待をしておきたいと思います。渡田につきましては若干タイミングが2ヵ月ほどおくれるようでありますけれども,これも上部利用は同様な意味で期待をしておきます。  それから,最後に市民局長でございますけれども,見直そう,やろうじゃないかということでありますから結構でありますけれども,実はこれにつきましては,今まで貝塚・京町線ができるまで,貝塚・京町線ができたらということで,実は京町小学校にあのセソール,リジェンヌ,このセソール,リジェンヌ完成と相まちまして,あの地区の関連,京町1,2,3丁目,小田1,2丁目,渡田山王町,これだけのところで約5年前から今まで,資料で調べますと実に3,500名の人口がふえているわけであります。これは大変なものであります。去年の10月を基点にいたしまして,5年前から3,500名来ている。しかも,リジェンヌとセソールの駐車場,いわゆるこれは立体ガレージ,駐車場を含めまして670台を擁する規模のものができているということを考えただけでも,これは大変な交通量の増につながるわけでありまして,そこへもってきて雨水滞水池の上部も住民を通さなければならないというほどに,やはり横に対する交通問題というのはむしろ一触即発というところまできているわけであります。  時を同じくして完成した鶴京線,鶴見・京町線がより有効に,そしてまたこの貝塚・京町線が同様に動くためには,やはりここでしっかりした見直しをして,ここに信号機をつけてもらいたい,ここにミラーをつけてもらいたい,もろもろの要求を抑えに抑えてきたということから見ましても,できるだけ早くひとつ応分の対策をきちっとひとつ打っていただいて,そして鶴見側から川崎に入ってきた車は,うん,さすが川崎だ,さすが地下道だと,こういう感嘆させるような,そういう貝塚・京町線になってほしいということを要望いたしまして,私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◎深瀬 総務局長 職員の採用試験合格者の辞退対策についてのご質問でございますが,採用試験合格者の人材の確保を図り採用辞退を少しでも減らすために,平成2年度から合格者説明会を実施してまいりました。この説明会では,本市の採用計画,人事制度,採用後の配置先,採用スケジュールなどを説明するとともに,先輩職員を囲んでの昼食会,市民ミュージアムなど代表的な施設を見学することにより,本市の現状と課題について理解をしていただけるよう配慮してまいったものでございます。その結果といたしまして,平成2年度においては,前年度と比較いたしまして辞退率を見ますと,大学卒の事務系で36.2%が27.1%に減少,同技術系で27.0%が21.2%,高校卒の事務系で47.7%が5.2%に,同じく技術系で28.6%が7.7%と減少させることができました。今後とも合格者サイドに立った説明会等を実施して,合格者の方々の採用までの不安の解消と本市の業務に対する理解を深めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆増渕榮一 委員 大変失礼をいたしました。あまたの声のある中を,私のミスを救っていただきまして,総務局長に心から御礼を申し上げます。  ところで,大変こういうふうに辞退率が漸減しているというお答えをいただきまして,大変私も意を強くした次第であります。打つ手の中身をお聞きしますと,先ほどのように,あるいは昼食会をし市民ミュージアム等々の施設を見学させる。確かに百聞は一見にしかずですから,これは,よくやることはパンフレットなどをたくさんつくって配布するということはよくやっていますけれども,そういうふうに熟練の方々が本市の門をたたいた人を引き連れて歩いて,本市の将来について語りながら見て歩くというのはいい方法ではないかと思います。しかしながら,パンフレット等はこれは後に残るものですから,これも将来研究をされて,やはりパンフレットを見ても川崎市を受けてよかった,また,受けてみたいと,そういうふうになることを期待をいたしまして,今度は本当にありがとうございました。 ◆薄衣敏則 委員 富士見中学校の校舎の建てかえについて,まず教育長にお伺いします。富士見中学校は老朽化も著しいということで,壁のモルタルも落ちるなど危険も生じているということで,平成2年12月に建てかえ案ということで説明会を地元で催した経過がございます。また,このときは校庭の南東の角にL型に校舎を計画したということで,非常にレイアウトが悪い。夏は風が通らない,また,冬は日当たりが悪く北西の風がまともに吹き抜けるというレイアウトで,また,この案では校庭も一段と狭くなってしまうと。こういったことで地元,またPTAとの合意がとれないまま今日に至ったわけでございます。教育委員会として,この1年3ヵ月の間,この後の建てかえの方法についてどのような検討をされたのか,お伺いいたします。また,建てかえについて,地元やPTAとの話し合いをしてきた経過についてもお伺いをいたします。  それから,先月2月の22日に市長,教育長あてに,校舎の改築並びに校地拡張ということで陳情書が提出をされております。1万1,403名の署名をつけられた陳情書でございます。この署名の重さをどうとらえていただいているのか,お伺いをしたいと思います。  次に,環境保全局長にお伺いいたします。産業道路の環境対策事業ということで,事業の概要につきましてはさきの代表質問である程度明らかになったわけでございますが,問題点が幾つかございます。まず第1点は,緑化によってNOxの減少率はたった5%にしかすぎない。これでは根本的な解決にはならない。この点は指摘をさせていただきます。最も問題になりますのは,産業道路の中央に遮断壁を設けるということで,これは発生源の上り線と池上新町側にある測定点と,この間に遮断壁を設けて排気ガスが測定地に流れないようにする。これでは測定値は当然下がるわけですけれども,こんなことでは排気ガスの汚染状況,こういった実態を隠ぺいするだけで改善という効果にはつながらないのではないかと思います。この点についてお伺いをします。  また,この遮断壁を設けることによって,排気ガスはむしろ住民の多い池上新町の側へ多く流れるようなことも懸念されるわけでございます。当局のさきの代表質問の中では,遮断壁と緑化の樹木帯ですか,それによって上昇気流が生じる,これによって排気ガスを拡散させるというような答弁がございました。しかし,一般的には上昇気流というのは縦型のトンネルには発生をしますが,水平のトンネルの中においては上昇気流というのは発生することは考えられません。現に水平型のトンネルでは,多くは大型のターボファンという送風機で換気をしている状態です。この点についての見解もお伺いをいたします。それから,根本的な交通渋滞を解決するということがなければいけないわけですが,この点についての施策をお伺いいたします。  それから制度融資ですが,低公害な貨物自動車及びバスの購入資金の融資と利子補給制度について,こういった制度がありますけれども,公害対策という意味で本年度,この予算の実施状況についてお伺いをいたします。  それから,大師公園の駐車場が昨年完成をしました。まだそのままになっているわけですけれども,これの有料化をするのか,それについてはどのようなお考えを持っておられるのか,また実施時期,住民との合意,また料金体系,こういったものがどうなるのかお伺いいたします。  それから,同じく産業道路の交通渋滞の問題ですが,これは土木局長にお伺いいたします。産業道路と国道409号線,この交差する大師河原交差点,ここも非常に渋滞がひどいわけです。特に浮島方面から出てくる車については約4キロを1時間もかかるというような状態もあります。こういったことで,この浮島方面については今後浮島の埋め立て1期,2期,そして縦貫道の例えば工事が始まりますと残土の搬入,また現在でも湾岸線の工事や横断橋の工事,そしてまた新臨港清掃場の工事,こういった工事関係の車両がどんどんふえてくるわけですが,こういった今既に動脈硬化を起こしている409号線,この交差点の対策についてお伺いいたします。  それから,新聞報道によりますと,埼玉県上尾市で官民共同出資の第三セクターへの市職員の派遣について,この給与の支払いが違法との判決を受けました。そして,第三セクターに給与全額の返還を命じられたという報道がありました。本市でも第三セクター幾つかあると思いますが,その中でどんな実態があるのかということで私も調査をいたしました。その中では,第三セクターに当たる団体については,川崎地下街株式会社,株式会社ケイエスピー,川崎市場流通,川崎新都心情報センター,首都圏建設資源高度化センター,東京湾横断道路,これは財団法人ですが川崎市建設技術センターと,この7団体に19名の職員を派遣している,こういった実態がございました。ただこの中で,19名中の17名というのは休職扱いということで,給料については先方負担ということでございますので,この点については特に問題はなかろうかと思います。問題になるのは,職務専念義務規定の免除を受けて,いわゆる職免で派遣されている職員が2ヵ所,2名ございます。これは,株式会社ケイエスピー1名,川崎市場流通株式会社,ここに1名ということで2名がいわゆる職免で派遣をされております。この2社については経済局の所管でございますので,経済局長に派遣の実態についてお伺いをいたします。以上です。 ◎大熊 教育長 富士見中学校の建てかえ計画についてのご質問でございますが,富士見中学校は校舎も老朽化しておりまして,既に改築の時期に来ておりますので,新しい校舎の計画を立てまして実施段階に来ているところでございます。同中学校は市内でもグラウンドが狭く,隣接の富士見球場などをお借りして部活動等を実施している状況でございます。このため,改築に当たりまして十分なグラウンドを確保すべく関係局と協議をしてきたところでございますが,都市公園法などとの関係などから具体化するに至らないまま今日に至っている現状でございます。  したがいまして,教育委員会といたしましては現在の敷地の中で敷地の有効利用を図り,体育館,格技室,プール,校舎等を合築をした形で設計を考えまして,一昨年12月に学校等関係者に計画の説明を行い,一応の了承を得た経過がございます。しかしながらPTAの方々からは,同中学校の敷地を含めた周辺の地域の全体的な計画の中で,同校の敷地を十分確保して改築してほしいという声がございましたので,当初の計画が実現せず現在に至っているところでございます。  市長,教育長あての陳情についてでございますが,去る2月12日に1万1,000余名の方々の署名をもちまして陳情書をお受けいたしました。この陳情のご趣旨につきましては,同中学校の子供たちの活発な教育活動と健やかな成長を願っておられる皆様方の貴重なご要望として受けとめております。この陳情のご趣旨のような形での改築は望ましいものとは思っておりますけれども,同中学校の早期改築の必然性と,同校を含む同地域の全体的な計画の調整を図るべく関係局と協議をしているところでございますが,同地域の全体的な計画の早期策定が非常に難しい現在の状況から見ますと,陳情にありますような校地を確保した上での改築の早期実現は大変難しいと考えているところでございます。以上でございます。 ◎長谷川 環境保全局長 産業道路環境対策事業についての幾つかのご質問でございますが,まず自動車公害の根本的な対策といたしましては,自動車の単体規制あるいは走行量の抑制及び交通流の円滑化等対策が必要でございます。したがいまして,今後川崎市自動車公害防止計画に基づき,これらの対策を積極的に推進をしてまいります。しかし産業道路におきましては,大気汚染状況が極めて厳しい状況にございますので,早急に実施できる対策が必要となっておるところでございます。そこでパイロット事業といたしまして,中央分離帯並びに道路沿道に植樹帯を設け,植物による浄化効果を活用して大気環境の改善を図るものでございます。  次に,中央分離帯に遮音壁を設置することにつきましては,対策区間の緑化面積を広げ植物による吸収,吸着効果を高めるとともに,自動車騒音の低減効果を期待するものでございます。また道路沿道には,低木,中木の密な植樹帯を整備することによって,これが道路に直接風が吹きつけるときに障壁として機能し,汚染物質を運ぶ流れの主軸を持ち上げ拡散効果を期待するものでございます。  次に交通渋滞対策についてでございますが,池上新町交差点の信号制御の改善と違法駐車等の対策を図るために,地元警察並びに神奈川県警察本部と協議調整を進めているところでございます。  次に,平成3年度の低公害車購入資金の融資状況についてのご質問でございますが,予算額といたしましては8,000万円,融資枠として2億円でございまして,直噴式ディーゼル車に換算しますと20台分に相当するものでございます。融資の実績といたしましては,現在のところ直噴式ディーゼル車5台で3,810万円を融資をしているということでございます。  次に,大師公園駐車場の有料化についてのご質問でございますが,大師公園北側にございます駐車場につきましては,平成2年5月にオープンし,現在のところ公園利用者の方々に無料でご利用をいただいているところでございます。しかしながら,一部公園利用者以外の駐車も見受けられますので,この駐車場の適正な管理を行うために自動開閉機を設置し有料化に移行するものでございます。その実施時期につきましては本年秋ごろを予定しております。  次に近隣住民の方々への説明についてでございますが,今後有料になる旨を地元町内会等を通じて周知を図るとともに,駐車場内に掲示板を設置するなど,有料化のご理解がいただけるようにしてまいりたいと存じます。次に料金体系につきましては,今後実情に合った利用料金を定めるため,管理運営を行うことになります財団法人川崎市公園協会と協議調整を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎佐藤 土木局長 大師河原交差点の渋滞対策についてのご質問でございますが,交通渋滞が大きな社会問題となってまいりました昭和63年度に,建設省が中心となりまして,幹線道路の交差点のそれぞれ渋滞延長が1キロメートル以上あるいは通過時間が10分以上を主要渋滞ポイントと位置づけまして,調査した経過がございます。その結果,川崎市が管理いたします道路につきましては,渋滞ポイント箇所といたしまして11ヵ所ございました。これらにつきまして,国が中心となりまして各自治体が参加をいたします首都圏道路交通渋滞対策協議会において内容等を十分検討をいたしまして,すぐできるものは短期的な解決,あるいは一部用地等を買収してやるものについては中期の解決,あるいは全体の道路網の整備にかかわるものとして長期的な3段階の区分をいたしまして,解決を図ることで計画をしたところでございます。ご指摘の箇所につきましては,これは川崎駅から浮島方面の直進車,あるいは浮島から川崎駅方面,あるいは横浜から東京方面への,これらの平均の渋滞延長が約900メートルから950,通過時間が27分から34分というふうにかかっておりますので,この渋滞ポイントの11ヵ所の中に指定をしております。  当該箇所の対応策といたしましては,部分的な改良のみでは渋滞解消が困難でございますので,抜本的な解決といたしまして,やはり川崎縦貫道路,あるいは東京湾岸道路及び大師橋のかけかえ等々を整備することによりまして,交通配分が必要になってくるだろうと。そういう視点から,平成7年度を目途とする長期的計画の中で取り組んでいるという実情でございます。 ◎山口 経済局長 職免派遣のご質問でございますが,かながわサイエンスパークは民間の英知,活力を国,神奈川県,川崎市が従来行ってきた行政サービスを組み合わせまして,産,学,官が連携して,民間事業者の能力の活用による,特定施設の整備の促進に関する臨時措置法,いわゆる民活法の認定を受けまして整備された公益施設でございます。また川崎市場流通株式会社につきましては,北部市場の青果,水産,花卉,関連の4部門の業界が中心となりまして,市場外流通や市場間競争,市民ニーズに対応するために,加工業務及び配送業務を主体にしまして市場の機能を補完するため設立しました公益性の高い企業でございます。なお,職員の派遣はケイエスピーにつきましては昭和62年5月1日から,川崎市場流通株式会社につきましては昭和63年6月1日から,それぞれ派遣をいたしているところでございます。以上でございます。 ◆薄衣敏則 委員 それぞれご答弁をいただきましたけれども,再度質問をさせていただきます。まず富士見中学校の改築についてですけれども,いろんな部局と協議をされたというご答弁をいただきました。どこの部局と何回ぐらいどのような協議をされたのか,その協議内容について具体的にお示しをいただきたいと思います。また,陳情のありました校地を確保した上で改築ということは早期実現が非常に難しいということでございますけれども,逆に言いますと,これは長期的な展望に立てば可能なのかということもお聞きをしたいと思います。また昭和62年,5年前の話でございますが,議会での答弁の中で,他施設との合築高層化を検討するというようなことの答弁がございました。この点については本当に検討されたのかどうか,お伺いをいたします。また,富士見中学校一帯を含む富士見公園地域一帯の総合的な開発整備計画の調整を図るべく,関係局と協議をしているという今のご答弁もございました。この点についても具体的にお示しをください。  次に,環境保全局長にお伺いします。産業道路の環境対策事業についてですが,遮音壁を設置してほしいという要望は地元からは全く出ておりません。私は池上新町に住んでおりますのでその点はよく承知をしております。それなのにあえて上り線と測定箇所を遮断する,こういったふうにしか考えられないわけでございます。特に植物の中でも蔦のようなものを絡ませるとしたら,ネットフェンスというようなものでも十分ではないかと考えられますけれども,この点お答えをいただきたいと思います。普通,また遮音壁というのは道路の真ん中につくるものではなくて,道路と住宅との境界につくるから遮音という効果が出るものであって,道路の真ん中につくるのが本当に遮音壁かなというのが疑問でございます。  次に,低公害車の購入資金の融資についてですけれども,融資枠2億円に対して今年度3,810万円,実行率にして19%。こんな状態では本当にこの制度を利用して排気ガス対策をしようという姿勢が見受けられません。新年度についてどのように取り組むつもりなのか,お考えを伺っておきます。  大師公園の駐車場の有料化につきましては,公平な利用という観点からはやむを得ないという理解をいたします。ただし,今でも問題になっている点が夜間の不法駐車,こういったことで,他の公園の料金形態を見ますと,2時間までが400円,その後1時間ごとに100円,これも2時間までで打ちどめで合計600円で何時間でも置けるというようになりますと,毎日駐車場がわりに使っても月額でl万8,000円,付近の有料駐車場を見ますと最低でも2万円から3万円するわけでございます。こういったことで,ここを利用した方が1万8,000円で済みますから,こんなことでは実際どうなるのかなという不安がございます。それと,この駐車場の前には大師支所がございます。こういった支所の利用者のことを考えますと,短時間なわけですけれども,もしくはこの支所の利用者に対しては無料にするような方法,こういったことも考えられないか,この点については十分配慮されるように要望しておきます。  大師河原の交差点の渋滞問題についてですけれども,土木局長から答弁をいただきました。川崎縦貫とか湾岸道路,また大師橋の完成を待てばすべて解決するということですけれども,湾岸道路は平成6年度末,これは大丈夫だろうと思いますが,縦貫道については7年度末に完成をする,しかも全線一括供与できるというような話をこの中にいる人はだれも信じないのではないかと思います。そんな意味でもありますけれども,ただこの4年間このまま放置をするのか,本当に何も手だてがないのかということについて,再度お考えをいただきたいと思います。住民の立場からすれば本当に,これも不便さもありますけれども排気ガス問題と同じく非常に心配をするところでございます。お答えをいただきたいと思います。  それから,経済局長にも再度お伺いします。新聞に載っていました裁判での不当支出ということで,上尾市の場合は負けたわけですけれども,川崎市の場合この派遣職員への給与支出について不当にならないかどうか,この点を確認をさせていただきます。それから,休職扱いで派遣する職員については,休職期間,通常は休職期間というのは退職金の算定基礎の場合には2分の1ということになりますけれども,この点については不利にならないような配慮がされているのかどうか,お伺いをさせていただきます。 ◎大熊 教育長 富士見中学校の改築についてのご質問でございますが,昨年12月に富士見中学校周辺の公共施設の整備計画につきまして,関係各局とこれまでの進捗状況について会議を持ってきたところでございますが,まずは同地域の全体的な計画が先行いたしませんと富士見中学校の敷地を拡大しての建てかえ計画は具体化しないわけでございまして,同地域には大型の公共施設もいろいろとございますし,都市公園法の制約等もございまして,全体的計画の策定が具体化となりますとなかなか早期には策定が難しいという事情がございます。したがいまして,富士見中学校の改築につきましては,老朽化によりまして既に改築の時期に来ておりまして,できるだけ早く改築に着手しなければならないと考えておりますので,同地域の全体的な計画の進捗を見ながら,今後とも学校側やPTAの方々,関係者の方々とも十分に相談をさせていただきたいと存じます。以上でございます。 ◎長谷川 環境保全局長 まず中央分離帯に設置する遮音壁についてのご質問でございますが,中央分離帯の遮音壁の設置につきましては,首都高速道路の真下に設置すること,完成後は道路の施設の一部となることから,その構造は安全堅牢な施設とする必要がございます。なお,この遮音壁は上部に約2メートルの空間を設けて設置をいたしますので,産業道路の上下線を完全に隔絶するものではございません。次に防音効果といたしましては,反対車線の音を遮へいし音のエネルギーを半減させるものでございます。遮音壁の材質といたしましては,反射音が生じないよう日本道路公団等で採用をしております吸音性が高くまた透過損失の大きいものを使用いたしますので,数デシベルの低減効果があるものと考えてございます。  次に,公害防止資金融資制度についてのご質問でございますが,公害防止資金融資制度は,現に発生している公害苦情の解消,法律や条例の制定,または改正に伴う防止対策の実施に要する資金について,原因者負担の原則のもとに,経営基盤の比較的弱い中小企業者に対してその資金を融資し,利子補給を行うことによって,中小企業者の経営基盤を守りながら環境改善を進めることとして設けたものでございます。
     一方,窒素酸化物対策の推進には自動車対策が不可欠でございますので,本市といたしましては自動車対策の一環としてディーゼル車の最新規制適合車への代替促進を図ることが効果的と考え,その手段の1つとして中小企業者を対象にその資金を現行制度の枠内で行うようにしたものでございます。また,利子の補給につきましては,本制度の融資とリンクしているものでございますので,自動車は工場における公害防止施設とは異なり,いわゆる工場における生産設備にも相当する部分も大きく,また物品的要素もあることなどを考慮し,工場に対する利子補給とに差を設けたものでございます。なお,本制度の運用に当たっては,本制度の趣旨及び自動車の持つ諸要素などを考慮し,手続を必要最小限にとどめるよう努力いたしております。したがいまして,平成4年度の自動車を対象とした融資につきましては,予算額が4,000万円,融資枠としましては1億円となっておりますが,制度上一部不整合な面も見られますので,現行制度の見直しを含めて,他の融資制度などとの整合も図れるよう関係局等との協議を継続してまいります。なお,それまでの間,他の融資制度の活用とあわせてご利用いただけるよう,一層の努力をしてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎佐藤 土木局長 大師河原交差点の全体の平成7年度までの間の暫定措置についてでございますが,この交差点につきましては右折れあるいは左折れ車線の設置等,道路管理者ができる改善策は現在まで実施をしてきたところでございます。先ほども申し上げましたように,抜本的な渋滞の解消策といたしましては,やはり広域的な幹線道路網を整備しまして交通量の分散を図ることが最良の解決策ではないかと考えておるところでございます。しかしながら,この現状を踏まえました緊急策といたしまして,交通の流れの改善につきまして,交通管理者等関係機関ともさらに相談をして検討してまいります。以上でございます。 ◎山口 経済局長 派遣職員についてのご質問でございますが,まず派遣職員の給与支出が不当支出にならないのかというようなご質問でございますが,両社とも公益性が高いということから不当性はないものと理解をいたしているところでございます。  次に,休職扱いで派遣する職員について,休職期間の扱いは不利にならないように配慮されているのかとのご質問でございますが,これにつきましては,休職期間の扱いは不利にならないよう配慮いたしているということでございます。よろしくお願いいたします。 ◆薄衣敏則 委員 時間もそろそろ迫ってまいりましたので,簡潔に答弁をお願いします。これで最後にしますから。まず富士見中学校の改築問題ですけれども,とにかく手をつけなければいけない状態に来ていますので,今年度の予算措置の中で補修なり何なり,そういった手だてを考えているのか,この点お伺いをさせていただきます。  それから環境保全局長ですが,産業道路の環境対策事業,これは住民にとって大事なことは,測定地点のデータがよくなることではなくて住居側の本当の生活環境がよくなるかどうか,ここが一番大事なことで,要望しておきますけれども,現在の池上町の測定所ではなくて,住居側,池上新町側で測定をしていただきたい。これは施工前と後,こういった比較データをまた公開をしていただきたい。これをお願いしておきます。  それから公害防止融資制度についてですけれども,昨年度が2億円,今年度1億円というふうに枠は2分の1になってしまったわけです。こういったことで,環境基本条例,こういったことを制定して表向きの姿勢と実際の予算面で見ますと,これは要するに半分に後退したと。これが,予算的な処置というのが市の本音ではないかな。本当にやる気があるのだったら予算を増額してきちっとそれを消化する,そういった姿勢を見せていただきたいと思います。これも要望しておきます。  職員派遣の問題ですけれども,本市でもこのようなもし事態があった場合,上尾の場合監査請求があったわけですけれども,そういった場合に十分対抗できるように,出向とか派遣とか,そういったことについての給与の負担,こういったことについて判断基準ができているのか,また今後の対応をどうするのか,これは総務局長にお伺いをします。以上です。 ◎大熊 教育長 富士見中学校の改築についてのご質問でございますが,学校施設の内容の――合築をいたしまして,多少高い建物にして敷地の有効利用等をするとか,それから中学校のいろいろな教育活動の多様化に対応できるユニークな施設内容ですとか,そういったものを調査研究してみたいということでございます。 ◎深瀬 総務局長 派遣職員についての給与負担の判断基準についてのご質問でございますが,職員を第三セクターに派遣する場合におきましては,第三セクターの設立目的とか本市の事業とのかかわり,さらには事業そのものの公益性などを十分検討いたしまして,派遣職員の身分取り扱いを決定しておるところでございます。その取り扱いが先生ご指摘のような職務専念義務免除の場合には,市の給与負担が伴いますので,当該第三セクターの公益性などを十分勘案いたしまして,慎重に対応しておるところでございますので,ご理解をいただきたいと存じます。 ◆立野千秋 委員 それでは,まず経済局にお伺いをします。川崎多摩川アピール構想というのをちょっと提唱をしてみたいと思いますが,多摩川を利用していろいろな行事が行われております。多摩川の花火大会,それから多摩川リバーサイド観光開発推進事業経費ですか,今年度から,そしてつい先日,マルタの会のだれかさんの会でもありますマルタの放流とかカムバックサーモンとか,いろいろな諸行事が新聞などにも出ております。多摩川が大変よくなってきているということです。そして,調べさせていだたきましたら多摩川の清掃作業も,子供会を初め地域の方々にもご協力をいただいてるし,多摩川の本流の水質を調べますと,これは公害研究所の方からデータをいただいたのですが,昭和41年,42年ごろまでにBODだけに限って言えば水質は戻っているというふうに言われていますので,ここで水を使った市民参加による動の事業というものをひとつ計画をしてはどうだろうかというふうに考えておりますので,今すぐというわけにはいかないのかもしれませんが,ちょっと考え方をお示しいただきたいというふうに思います。  2点目,引き続いて経済局ですけれども,9款1項2目に商業振興費,大型店対策商店街振興事業について伺いたいと思います。日米構造協議の中でも指摘をされ,もめにもめて大店法が改正をされて,ことしの1月の31日から施行されました。この大店法が改正されたことによって,大型店は出店しやすくなったという面もありますけれども,その反面で小売店といいますか,中小の商店街業者の方々にとってみると,今後一体どういうふうになるのかということがよくわからないということで,対応に大変苦慮されているのが現状ではないだろうかというふうに思います。そこで,市としては地元の商業者に対して今後どのような施策を講じていこうとしているのか,お伺いをしたいと思います。また,市においても地元商店街振興策としてさまざまな事業を予定をしています。同様に国,県においてもいろいろなメニューを用意されているようですけれども,商店街がそれらの制度をいかに活用していくかがこれからの一つのテーマではないかというふうに思います。そこで,市としてはどのように商店街を指導していこうと考えているのか。また,金融対策においてもいろいろやっていただいています。中小商店街店舗改造資金貸付金,また町づくり対策資金というようなものもありますので,まあこれは去年できたものもありますけれども,その実績についてもお伺いをしたいと思います。  商店街に関連して土木局にお伺いをしたいのですが,土木費の中にショッピングモール維持補修事業での市負担についての内容と,平成3年度の実績,去年から始まったわけですから,3年度の実績についてお知らせいただきたいと思います。  同じく土木局で,平成3年度に新設をされました10款2項1目,道路橋りょう総務費のうちの私道舗装助成金の1億円について伺います。これはきのうの代表質問の中で触れられておりましたけれども,ちょっと考え方が違うので改めて質問させていただきたいと思います。まず1点は,予算計上の1億円の算出根拠。それから2点目は,平成3年度の助成実績,これは件数,延長,面積,総額で幾ら使ったかということ。それから3点目が,平成4年度この1億円での助成できる予定というのはどのぐらいの規模があるのかということについて伺いたい。それともう1点,これが一番ポイントなんですが,助成に当たっての,件数が多いものですから,優先順位というのをどういうふうに考えておられるのか,お聞かせいただきたいと思います。  また,これと似たような要望として,市民の方から側溝がえといいますかL字溝への切りかえというものを強く要望されております。今年度の予算の中でも3万メートル,5億円を計上していますけれども,平成3年度までの整備状況,そして実際に工事を行う際の条件とまたこれも優先順位についての考え方について,教えていただきたいと思います。  それから次に10款2項6目橋りょう架設改良費,そのうちの橋りょう整備事業について伺います。これは多摩川の3橋を中心にして,大師橋,多摩水道橋,丸子橋の現在の工事の進捗状況を確認をしたいと思います。そして,平成3年度予算の内容で工事をどんなことをやっているのか,そして次には,平成4年度以降の完成までの工事工程についての計画をお示しいただきたいと思います。  最後に,丸子橋を含めたかけかえ工事期間中は河川敷が使えなくなる――当然そうだと思いますね,危ないから使わせないということになってくるというふうに思いますので,利用者に対しての規制といいますか,貸し出しをしない,危険ですから来ないでくださいというような規制についてお伺いをしたいと思います。以上です。 ◎山口 経済局長 多摩川の水を使った市民参加による動の事業の計画ができないのかというようなご質問でございますが,ご案内のとおり,現在多摩川を利用いたしまして花火大会等を行っているところでございますが,市民参加ができるイベントはいろいろな手法があろうかと思われますので,関係局と協議検討してまいりたいというふうに考えております。  次に,大型店対策商店街振興事業についての幾つかのご質問でございますが,初めに市の商業振興施策の考え方でございますが,市民生活に最も密着した商業の振興は,本市経済の発展にとりましても,また個性的で魅力のある商店街づくりは町づくりの中核として今後一層重要になっていくものと考えておりますので,その振興を積極的に図ってまいりたいと考えております。とりわけ中小小売商業者にとりましては,ご指摘のように大型店の改正等による大店法,大型店との競合等一層厳しい環境下に置かれておりますので,本市といたしましても商店街の活性化,団体の経営安定化を目的としまして商店街が行いますさまざまな事業に対しまして助成していくとともに,昨年国におきまして制定されました特定商業集積整備法に基づく制度の活用を図りながら,大型店との共存共栄策を講じてまいりたいと考えております。また,今後はハード面の助成策にも増してソフト面の施策も一層重要になっていくものと考えられます。現在,若手後継者の海外派遣,商業大学の開校等ソフト事業を実施しておりますが,さらにその充実を図ってまいりたいと考えております。また,商店街及び個店の近代化計画,経営改善等を目的に,診断事業,貸付事業等の一層の充実を図ってまいりたいと考えております。  次に,諸制度の活用についての商店街指導についてでございますが,市と県の合同によります制度説明会を開催いたしまして,商活街の皆様に周知徹底を図ってまいります。  次に貸付金の実績でございますが,町づくり対策資金につきましては平成3年度より創設いたしたものでございまして,平成4年2月現在で2件,1億1,000万円でございます。また,店舗改造資金につきましては,平成元年度26件,1億7,260万円,平成2年度32件1億9,610万円,平成3年度35件で2億2,830万円となっております。以上でございます。 ◎佐藤 土木局長 まずショッピングモールの維持修繕についてのご質問でございますが,これは商店街が自費で施行いたしましたショッピングモールの維持修繕につきまして,平成3年度より路面の修繕,ツリーサークルの修繕,ガードレールあるいはこまどめ等の修繕,この工事を対象といたしまして,標準工事費の2分の1を市が負担することを制度化したものでございます。なお,平成3年度では3商店街が実施をしております。  次に私道舗装助成金についてのご質問でございますが,まず初めに予算額1億円の計上根拠につきましては,これは過去の実績並びに制度改正等を考慮いたしまして計上したものでございます。次に,平成3年度の実績でございますが,申請件数は37件で,延長2,200メートル,面積にいたしまして6,300平方メートル,金額で1億456万円でございます。また,平成4年度では,面積にいたしまして約6,000平方メートル程度を舗装できるものと予定をしております。  次に,助成する際の優先順位につきましては,これは各土木事務所ごとそれぞれ相談件数等の実態が異なっておりますので,基本的には幅員が4メートルが確保されているもの,あるいは通学路に指定されているもの,あるいは公共施設に比較的近く利用されているものなど,地域の特性に合わせ利用度の高い箇所を優先し助成してまいりたいと考えております。  次に,L型布設がえ事業についてのご質問でございますが,平成3年度までの完了延長は全体計画延長の242.8キロメートルに対しまして,これの約44%に当たります107.54キロメートルでございます。次に工事を行う条件につきましては,下水道整備箇所,あるいはその他排水施設の改良箇所等を優先としております。  次に,多摩川3橋についての幾つかのご質問でございますが,初めに大師橋についてでございますが,この進捗状況は平成3年度より下部工事に着手をいたしております。また,平成4年度での工事内容でございますが,下部工の橋台1基,橋脚6基を引き続き計画をしております。  次に,平成5年度以降完成までの計画でございますが,平成5年度までに下部工を完成をいたしまして,引き続き上部工に入り,平成7年度を完成の目途といたしております。  次に丸子橋でございますが,これは仮橋に必要な用地の交渉を進めているところでございます。また平成4年度の工事内容は,仮橋の下部工に着手をする計画でございます。仮橋を設けまして交通の切り回しを行いまして,現在の橋の撤去をいたしました後に同じ筒所に新しい橋を架設いたしまして,平成9年度を完成の目途といたしております。  次に多摩水道橋でございますが,これは橋脚2基と橋台1基が完成をしておりまして,川崎側の橋台を現在施工中でございます。平成4年度の工事内容は,ここにかかります上部のけた製作と架設を計画をしております。その後現在の上流側に架設をしている新しい橋が完成いたしましたら,そちらに交通を切りかえまして現在の橋を撤去いたしまして,その箇所に今度は下り線用になります橋を架設いたしまして,平成8年度を全体の完成の目途といたしております。  次に,丸子橋を含めました架設工事中の河川敷の利用に対しての規制についてでございますが,これは河川内の工事につきましては,渇水期施工が河川管理者からの条件でございます。期間といたしましては,11月から翌年の5月までが工事期間となっておりますので,その間は橋梁架設地点の上下流の河川敷は資材等の搬入及び資材置き場として使用する計画でおります。以上でございます。 ◆立野千秋 委員 時間が足りなくなるといけませんので,質問だけ先にさせていただきたいと思います。まず土木局の私道舗装助成についてですけれども,きのうの質問の中で,まあ今の答弁の一部の中にも事前相談というのが出てまいりました。きのう100件あるというふうにお答えになっていましたけれども,その事前相談の内容についてちょっとどういう,数字的な内容で結構ですからお示しをいただきたいと思います。そして,現在申請されているもののめどがついて,3年程度かかるというふうにきのうの答弁で言われておりました。その優先順位の考え方が,今も4メートル幅とか何とかと示されましたけれども,これをどのように明確化して周知徹底していこうとしているのか,ちょっと済みませんけれども教えていただきたいと思います。  それから多摩3橋についてですけれども,陳情なんかも出ておりまして,土木局長のところにも大分皆さん方お願いに行っているようですが,この早期完成の,渇水期しかできないということで大変難しい工事だというふうに思いますけれども,この早期完成の可能性というのはないのだろうか,専門家の見方からしてどうなんだろうかということについて,ちょっとはっきりしていただきたいと思います。  もう1点は,丸子橋の河川敷内の工事期間外の市民開放というのは従来どおりできるのだろうか。今は一定期間は当然危ないからできませんけれども,それが終わったとき,ちょうど季節がずれているものですから多摩川の河川敷を使う方が多いわけです。そういう意味で,開放というのはもとどおりできるのかなという疑問がありますので,これについて先にお答えをいただきたいと思います。 ◎佐藤 土木局長 私道舗装助成の年数等にお答えします。まず,この相談件数でございますが,100件の内容といたしましては,距離にいたしまして約6,700メートル,面積で2万2,000平方メートルがございます。また,この優先順位の明確化ということでございますが,これは先ほど申し上げましたようなものを基準にいたしまして,当然その取り扱いをいたします各土木事務所等々についても,これらの基準につきまして周知徹底を図って取り扱っていきたいと考えております。  丸子橋の早期完成と工事期間外の河川敷の利用でございますが,これは河川区域内の工事でございますので,建設省より渇水期施工の制約というのは厳密なものでございまして,なかなかそれ以外のものについては許可が現時点ではいただけないということから見ますると,当初完成を目途としております工事の短縮については,現時点では難しいものと考えておりますので,当初計画どおり平成9年度を目途に努力してまいりたいと思っております。また河川敷の利用でございますが,これは当然工事期間外につきましては,6月から10月になろうかと思いますけれども,これについてはできるだけ小範囲にとどめまして,市民の皆様方に開放できるような方向で関係機関と現在協議を進めておるところでございます。以上でございます。 ◆立野千秋 委員 一括してちょっとお願いをしておきたいというふうに思うのですが,まず1つはお願いとちょっと考え方の指摘で,違いがあるのは私道の助成についてなんですけれども,これは財政局長さんにも助役さんにもちょっともう1回考えておいていただきたいと思いますが,平成3年度,今現在の予算の中では土木の目玉商品として,逆のことを言ったら皆さん方は宣伝していたのではないかと思うのです。額そのものは小さかったから,これで大丈夫なのかということを最初の段階でも言いましたし,補正予算を出されたときも言ってきたというふうにみんな思います。それなのに,実際問題として1億円今回使っていますが,来年度の予算も1億円ですね。今事前相談という表現をされていますけれども,厳密に言うと申請書出したくてうずうずみんなしているわけですよ。ところが受ける側としては,皆さん方としては予算がないから,受けちゃうとすぐやらなきゃいけないというノルマになるから,事前相談という形である程度とまっているものもあるだろうと思うのです。  そうしますと,皆さん方から,予算の中で使ったこのパンフレットの内容を見ていきますと,そういう指摘事項は残念ながら何もない,書いていないというふうに思います。これを全部読みますと,今読んだ項目は1項目もありません。ですから,ことしは大変予算が厳しいから,そういうものは後回しにせざるを得ないという面も考えなければいけないというふうには理解をしますけれども,それだったらそれなりにきちっとした形でもって,公にされるパンフレットには明記をしておくべきだろうと私は思います。土木事務所の方だって困ると思いますよ,どれを優先していいかわからないということになりますし,今ことし出されて,事前相談を受けているものは,数値を計算しただけで確かに3年かかってしまうのです,最後の方は。必要な広い道については来年できるかもしれませんからそれはやっていただきたいのですが,そうするとまたことし申請された分が入ってくると,どんどん順位性というのは後回しになってしまうのではないかという心配がありますので,せっかく出したのにやってくれないよという話になったら,やはり市民の皆さん方は半信半疑になってしまうのではないかという心配がありますので,この辺を考慮してもらいたい。  水道局の事例で申しわけございませんが,調べさせていただきましたら,配水管の布設がえのところも一応昭和61年から62年ごろのときは,制度を100%にかえたときに一遍に倍ぐらいにふえました。だけど,制度として今は陳情されたものについては翌年の予算の中で計上するというシステムをとっていただいているようですから,こういう制度に切りかえていきませんとやはりいけないんではないかと思いますので,今年度予算は厳しいから今から1億円を2億円にしろと言っても――3億円必要なのですが,できませんでしょうから,途中の段階で補正予算が組めるものだったら組んでいただいて追加をしていただくなり,来年度の予算査定のときにその辺はきちっとした形でもって整理をした上でもって予算を組んでいただきたいということを,まず1点お願いをしておきたいというふうに思います。  それから丸子橋についてですけれども,平成9年度各橋7,8,9と毎年できてくるわけですから大いに期待をしたいというふうに思いますが,これをおくれないようにまずしてほしい。そうしませんと,今まで皆さん方が期待をしているわけですね,今交通の渋滞対策というものに対して。ですから,それをおくれないようにまずやっていただきたいということを念頭に置いて,工事を進めていただきたいというふうに思います。  あわせて,大変申しわけないのですけれども,管轄が土木局ではないのですが,河川敷内の車の放置自動車ですね,廃棄自動車と言った方がいいかもしれませんけれども,それと夜間の駐車について,国に対してぜひとも片づけてもらえないか,この際だから橋の工事とあわせて美化運動もやっていることだから,一緒に片づけていただきたいということをお願いをしたいというふうに思います。土木局は以上お願いをしておきたいと思います。  それから,経済局の方でやっていますけれども,これはやっていただくのはどんどん積極的にまずお願いをしたいというふうに思います。それから,市長の年頭のいろいろなところでのごあいさつの中,また海外出張――アメリカに行った後だったかな,帰ってきたときにこういう話をたしかされていたのではないかと思うのですが,地域の商店街が活気がないと,その地域そのものが活気がなくて何となく衰退した感じになってしまう,というようなお話をされていたというふうに思います。私もそれはもっともだろうというふうに思います。地域商業が発展するということは,やはりその町が活気があるということにも結びついてくるというふうに思いますので,いろいろな喚起策をお願いをしたいというふうに思うのですが,ただ1つ言えるのは,これは地域商店街の方々にもお願いをしなければいけない問題だろうと思うのですけれども,大店法がいいかどうかというものはもう今さら論じてもしようがないので,前向きにやっていこうと,一緒になってやっていく。税金でもって助成金を出すというだけがこれからの政策じゃなくて,今言われていたようないろいろな考え方,融資よりも指導,情報を提供するというのがこれからの行政サイドのよりよいサービスではないかというふうに思いますので,その辺について若手後継者やなんかのソフト面での助成策をやっていただけるということですので,お願いをしたいというふうに思います。  そして最後にもう1点,多摩川のアピール構想なんですけれども,ぜひお願いをしたいと思うのです。なぜかというと,今度市民局の担当になるのかな,東和町でもって田瀬湖畔に市民保養所をつくります。ここなんかもヨットハーバーができるということでこの間視察をさせていただきましたし,カヌー教室なんかもやりたいということですが,ああいうのと一体となって,逆に東和町を宣伝する意味でやられるというのも一つの方法だろうと思いますし,今多摩川のかけかえなんかも一応計画をされていますので,それに合わせたイベントだとか,臨海部の何かイベントを構想されるというようなことも言われていますので,ぜひとも何か1つ,川崎,多摩川というのをアピールする構想を打ち上げていただきたいということをお願いしまして,質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○平子瀧夫 副委員長 お諮りいたします。暫時休憩いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○平子瀧夫 副委員長 ご異議なしと認めます。およそ30分休憩いたします。                 午後2時54分休憩                 午後3時26分再開 ○小俣博 委員長 休憩前に引き続き,ただいまから委員会を再開いたします。引き続き発言を願います。小川委員。 ◆小川秀明 委員 それでは最初に,衛生局長にお尋ねします。公立病院に東洋医学科,つまり漢方外来を導入する方策についてお伺いいたします。最初に,平成4年度の事業といたしまして,瀋陽市との医学交流の一環として,東洋医学についての専門的な指導を受ける,こういう観点から漢方外来の導入などを検討する,こういう趣旨で初めて瀋陽市から本格的な立場で指導のドクターを受け入れいたしますけれども,受け入れの事業内容についてお伺いしたいと思います。  次は芸術のまち構想について,技監・企画財政局長にお尋ねします。第1点は,平成3年度までの事業実績,平成2年度からスタートしたと思いますけれども,平成3年度までの事業実績と平成4年度の計画内容について明らかにしてください。  もう1点は,この芸術のまち構想とほぼ並行いたしまして,神奈川県の新神奈川計画の中にもいわゆる神奈川アートセンター,芸術センターとしての位置づけがございまして,これは多様な専門的文化施設の整備拡充と,こういうことで県の段階でも位置づけしております。その核となりますのは,中核施設としてコンサートホール,演劇シアター――これは劇場でございます。ギャラリー,美術館,こういう3つのものが核になる施設と。一方本市におきましては,従来から芸術のまち構想の施策体系がございまして,その中核となるのもやはり県と同じように多用途大ホール,音楽ホール,演劇シアター,それから美術,ギャラリー,そのほかに,芸術のまち構想でございますので面的整備として芸術の森の公園,あるいはまた彫刻プロムナード等,こういう計画がございます。  それでお聞きいたしますけれども,神奈川県の総合計画であります第2次新神奈川計画の中のいわゆる多摩田園芸術と科学の回廊コースの中に位置づけられております先ほどの神奈川アートセンター,その構想と本市の芸術のまち構想との関連性,さらにまた今回本市で独自に調査いたしました基本構想調査報告書,この中にございます芸術文化施設を中心といたしましたさまざまな構想がございますけれども,それが具体的にどのように展開するのか,お聞きしたいと思います。以上でございます。 ◎井澤 衛生局長 東洋医学指導医の受け入れ事業の内容についてのご質問でございますが,瀋陽市との医学交流の一環といたしまして,東洋医学についての専門的な指導を受けることによりまして,漢方外来の導入などの検討を行うために指導医を受け入れるものでございます。受け入れ人員と期間につきましては,指導医2名の方を2ヵ月間,受け入れ施設といたしましては,市立井田病院を予定しておりまして,事業は,指導医の報酬とか通訳の謝礼とか家具調度品の借り上げなどというぐあいになっております。以上でございます。 ◎西山 技監・企画財政局長 芸術のまち構想等についてのご質問でございますが,まず平成3年度までの実績についてでございますが,平成2年度は新都心新百合丘周辺地域の特性や文化ニーズ等を基本に,芸術のまちのイメージ等を含めた基本構想調査を実施してまいりました。これをもとに,平成3年度は構想の具体化を図るための基本計画調査を実施するとともに,地域の方々の芸術文化ニーズの把握とあわせ,この構想づくりの機運を盛り上げるためのシンポジウムと市民参加の芸術フェスティバルを開催してまいりました。また庁内体制といたしましては,関係局等による芸術のまち構想推進検討委員会を設置いたしまして,構想内容の具体化に向けた検討を進めているところでございます。  次に,平成4年度の事業内容についてでございますが,これまでの検討結果を踏まえながら,専門家,市民代表,行政代表による仮称芸術のまちづくり推進委員会を設置いたしまして,構想の具体化に向けた検討,審議をお願いするとともに,新百合丘周辺地域文化施設等整備計画の策定,並びにこの地域の文化関係者や関係機関等のご協力をいただきながら,音楽,芸術等の芸術イベントを展開してまいる考えでございます。  次に,多摩田園芸術と科学の回廊コースの中に位置づけられておりますアートセンターについてでございますが,この施設は音楽,芸術,美術等の各専門施設を複合化したものでございまして,本市の芸術のまち構想の中で検討している核となる芸術文化施設とほぼ同一の方向,内容にありますので,これまで神奈川県に対し県立文化施設の少ない本市の実情を踏まえ,県立文化施設の適正配置の観点から,アートセンターの誘致,整備を要望してございます。また,この具体化に向けた県,市の協議の場を平成4年度に設け,それぞれの役割と本市の独自性の点などを含めた実現化のための検討作業を進めてまいりたいと思います。  次に,基本構想調査報告に掲げてございます芸術の森公園や彫刻プロムナード等の各内容の具体的展開についてでございますが,庁内の検討委員会を中心に検討を進め,平成4年度に予定しております新百合丘周辺地域文化施設等整備計画の中で,また新都心周辺地域の町づくりの進捗状況と合わせながら,具体的展開を図ってまいりたいと思います。なお,平成4年度はこの構想を一層推進させるための芸術イベントの開催などを予定してございます。以上でございます。 ◆小川秀明 委員 漢方外来,東洋医学の導入の件でございますけれども,この問題は過去に私も2回ほど議場で質問いたしましたけれども,いわゆる慢性疾患,代表的には慢性肝炎とか腰痛症とかあるいは自律神経失調症,高血圧,また気管支ぜんそくだとか,こういう西洋医学では根治しがたい慢性疾患に特に効果があると,このように言われております。ちなみに川崎病院と井田病院で慢性疾患の患者の実態を調べますと,川崎病院の場合には,全体の患者さんの中に占めます慢性疾患の患者さんが32.5%,井田病院は56.3%,こういうデータが出ておりますけれども,やはり漢方外来を本市で導入する場合には,やはり川崎病院よりも井田病院がベター,そういうように考えますけれども,今までの経過を踏まえまして,この瀋陽市から迎える指導のドクターの指導を受けながら,今後井田病院に導入するに当たっての方策,問題点等あればお聞きしたいと思います。  次は芸術のまち構想でございますけれども,今いろいろ答弁いただきました。そこで,芸術のまち構想の中の中核施設,いろいろ面整備がございますけれども,その核になる施設,アートセンター,いわば芸術センターというふうに言っていいと思いますが,それに対しての県の文化施設の適正配置から誘致を考えたいということなのですが,具体的に県当局とどういう協議をするのか。あるいはまた平成4年度から文化庁は専門的なホールに対しましては一定額の補助金を出す,こういう新しい施策が国の段階でスタートいたしますけれども,文化庁の支援体制,これがどういうふうになるのかお聞きしたいと思います。以上です。 ◎井澤 衛生局長 川崎市の公立病院に漢方外来を導入するに当たっての方策,問題点などについてのご質問でございますが,何回もご議論いただいてございますように,漢方外来の導入に当たりましてやはり一番かなめなのは医者をどういうふうにして確保するかと。かつて井田で熱心な先生がおられましてやられましたけれども,なかなかできずにやめられた例もございます。そういう経過を踏まえて,私どもも医師をいかに確保するかというのが一番大きな課題だと思っております。もちろんそのほかに,生の薬,生薬を使うために施設,設備の問題だとか,それからお金をどういうふうにいただくのか。要するに健康保険の中には漢方薬というのは,粉になったようなものとか袋になったもの,錠剤になったものしかないわけでございまして,いわゆる生薬を調合いたしますような場合の薬の値段というのはどういうふうに判断していくのか,そういったいろいろな問題がございます。  今回はそういう問題を私どもも幾つか議論した経過もございますが,来ていただく指導医の方には,市内の医療関係者を対象といたしましたいろんな講演会だとか,もちろん薬剤師会などを含めた講演会をいろいろ開催していただくとか,現在瀋陽でやっておられる東洋医学,特に漢方外来を中心にしたそういう実情だとか意見の交換などをぜひさせていただいて,検討させていただきたいというふうに考えてございます。何分にも指導医につきましても今年度初めての受け入れでございますので,どういう方がお見えになるのかちょっと存じませんし,導入するに当たりましてもどういう方策があるのか,なかなか中国と日本の差もございますので,いろいろ来ていただいた先生に指導をお受けしながら検討をさせていただきたいというふうに思っております。以上でございます。 ◎西山 技監・企画財政局長 芸術のまち構想の中核となるアートセンターについての県との協議,協力及び文化庁の支援等についてのご質問でございますが,最近の文化施設づくりの傾向を見ましても,従来の多目的ホールから質の高い専用ホールの時代へと大きく変わってきておりますので,こうした動向を踏まえながら,この地域の文化的資源を最大限に生かした特色ある広域的な芸術文化施設としていくため,アートセンターの機能や施設構成,活動等について神奈川県と十分協議し,本市の新都心地域の核となる芸術文化施設にふさわしい特色ある内容のものとしていきたいと思います。  また文化庁においても,平成4年度から芸術文化専用ホールの整備についての補助制度が新設されますので,補助対象等になるよう協議してまいりたいと思います。以上でございます。 ◆小川秀明 委員 漢方外来でございますけれども,今公立病院で導入しているのは数少ないのですが,その中でも既に63年から導入しております都立の豊島病院がございます。そのほかに北里大学病院だとか慶応大学病院にございますが,具体的に都立の豊島病院の場合を見ますと,既に63年からスタートいたしまして,東京都は北京市と友好都市交流しておりますので,毎年この漢方の専門医を2,3ヵ月導入いたしまして,具体的な指導を毎年受けている,こういう都立の病院がございます。  患者の方も昭和63年度は約3,700人,平成元年度は6,000人,平成2年度は5,700人,こういう患者の方が具体的に実態として,一応内科を通じて院内の診療ということになっておりますけれども,この病院では専門の医師が3名配置されております。そしてまた,薬局の方は専任の薬剤師3名。先ほど局長の答弁にありましたように,薬価基準の中で保険が使える漢方ですね,これは限られているわけです。この豊島病院の場合には約年間360種の漢方を使っておりますけれども,そのうちの150種が保険適用,薬価基準に載っているわけです。それ以外の保険適用外の薬剤につきましては研究費という,こういう名目で東京都の予算の中で支出していると,年間で約600万円。これは保険外の薬はそういう形で処理をしているということでございまして,そのほかに医事課として漢方専任の事務を1人配置と,このようにスタッフを配置して既にスタートしております。非常に好評であると,このように伺っておりますので,ぜひともこの井田病院に漢方外来を早期に導入してもらいたい,このように考えるわけでございます。したがいまして,具体的には都立の豊島病院に,やはり本市といたしましても調査団を派遣するなり情報交換して,具体的にどういう方法で導入できるか,こういうことを具体的に検討すべきと思いますけれども,再度答弁をお願いしたいと思います。  最近,本場の北京市におきまして,日中漢方医学シンポジウム,これが行われました。今回の会議は2日間にわたって行われましたけれども,やはり西洋医学では決め手がない,そういう慢性疾患をどうしたら克服できるか,こういうことがテーマになったそうでございます。そして今回のテーマは,慢性疼痛の治療,これについての論議が日中の漢方の先生の間で論議されたと,こういうことも伺っておりますので,ぜひとも井田病院に導入していただきたいと思いますが,市長さんの決意をお伺いしたいと思います。  それから芸術のまち構想でございますけれども,先ほど技監・企画財政局長から答弁いただきましたように,確かに最近の芸術,文化に対する傾向,変わってまいりました。つまり,一流の演奏家による生演奏,これを聞きたい,しかも高度な施設の中で聞きたい,こういう本物指向が出てまいりました。従来は多目的ホールがいいのではないかということなのですが,多目的ホールは逆に言えばあらゆる面で中途半端であると,こういうような論議もシンポジウムでございました。したがいまして,専用ホールでしかもそれが,まあ芸術は多様化しておりますので,専用施設を持った複合施設と,こういうものが一つの潮流になっているようでございます。卑近な例でございますけれども,最近代表的な芸術文化施設としましては,複合施設ですがこれは愛知芸術文化センターと,こういう名称で本年秋にスタートいたしますけれども,施設内容を見ますと,劇場ホールの客数が,5層になっておりまして2,500席,大変立派なセンターでございます。それから専門のコンサートホールが客席数が3層になっておりまして1,800席。そのほかに美術館があります。いわば本格的な複合施設になっております。  単発を見ましても,専用ホールでは有名なバッハホールがございます。これは780席。東京の六本木にございますサントリーホール,これは1,006席ございまして,先日神奈川フィルの100回記念がございまして,私も鑑賞いたしましたけれども,非常に高度な本格的なハイレベルのホールになっておりました。あるいはまた世界的なオペラハウスを見ますと,ミラノのスカラ座,これが2,135席,最近できましたパリの新オペラ座,これが2,700席,こういう世界的なスケールがございます。そこで市長に再度お伺いしたいと思うんですけれども,いわゆる芸術のまち構想についての推進委員会とか検討委員会がございますけれども,市長としての基本的な構想なり考え方,こういうものがあればお聞きしたいと思います。  また,本市は来月,本年4月に世界的な芸術文化都市でございますオーストリアのザルツブルク市と川崎市におきまして友好都市の締結を調印すると,このように伺っておりますけれども,締結を踏まえまして,つまり国際的な規模の芸術文化施設,こういうものが待望されておりますけれども,その構想なりをお聞きしたいと思いますし,あるいはまたソフト面でこのザルツブルク市との提携を受けましてどういう芸術,イベントが構想されているのか,この辺についてもお聞きしたいと思います。以上です。 ◎橋 市長 2点についてお答え申し上げます。最初は漢方医の問題でございますが,こういう専門的な問題につきましては勉強不足でございまして,よく内容等これから衛生局長等からお聞きいたしまして勉強しなくてはいけないのですけれども。瀋陽に参りましたときもあそこの漢方医の方々の中央病院を私も見せていただきまして,お土産に大きな鍼もちょうだいしたのですが,日本ではまだ使えないというああいう鍼の使い方もやっておられるようでございまして,漢方医が大変大事だということにつきましてはそのときもお話をお聞きいたしましたし,それからとにかく市民の方々が現実にいろいろ悩んでおられる,そういうのを解決されるということにつきましては,方法といたしまして東洋医学と申しましょうか,そういうものの展開というのが大変これからも大事になってきていると思いますので,東京の例をいろいろご説明いただきましたので大変参考になりましたのですが,そういう先見的ないろいろおやりになっているところも勉強させていただきまして,川崎でどのような方法でこれを定着を図れるのかということを内部でも検討をしたいと思います。  前にもお願いをしまして,井田病院の方を派遣いたしまして帰ってきていただいたのですが,その方は終わってからすぐお国の山口ですかの方にお帰りになりましたので大変残念だったのですが,聖マリの方にお願いをしまして,2ヵ月勉強して帰っておいでになりまして,この方も大変熱心な研究をされておられますし,ご自分でもおやりになるということですから,必ずしも市立病院だけではなくていろいろな病院の方々,あるいは診療のお医者さん方にもご協力いただきまして,この方面のやはり大事な研究あるいは医療関係のこれからの展開,これを図っていきたいと思いますので,また今後もいろいろご指導をいただきたいと思います。  2点目の,芸術のまち構想につきましてのご質問でございますが,企画財政局長がお答えをいたしましたとおり,麻生区がちょうど芸術のまち構想にぴったりという環境もございますので,幸い県の方でも力を入れてくれるということがございますので,私たちも県の力もかりながら,さらに国の力もかりまして,あそこを立派なひとつ芸術のまち構想どおり進めていきたいとこういう意欲を持っているわけでございます。そのためには,やはりあそこのまず方々に熱意を持って盛り上げていただくということが大事じゃないか。そういうことから,いろいろなシンポジウムとかイベントを開きまして,皆さん方の関心を呼んでいただく,あるいはこれだけの大勢の方々があそこにお住まいになっておられるんですよという,そういう潜在的においでになります芸術,文化関係の方々,この方々のご協力を得るという意味でも,これからそれを続けていきたいと思っているところでございます。いずれにいたしましても,とにかく構想は簡単でございますけれども,実行するという段階になりますと敷地の問題とかあるいは財源の問題,これがやはり大きな問題でございますから,やはりそういうものの裏づけをきちっと急ぐということが大事だと思います。一応いろんな観点から検討いたしまして,ここがよろしいじゃないかという内々の話し合いもしたことがありますけれども,やはり構想が膨らんでまいりますと,あそこはちょっと小さいじゃないか,もっと欲張って大きいところがいいじゃないかとか,いろいろな意見が出てきておりますから,そういうのをまとめまして,きちっとまとまった段階でやはり皆さん方とともにそこのところをどのような設計でやるかということを,きちっとやっていきたいと思っております。  また,ザルツブルクの方の市長さんも4月14日においでになりまして,17日に調印ということになります。17日には議員の皆さん方もご招待申し上げまして,ひとつ前田ホールのところで音楽を聞いていただいて,向こうの市長の決意もお聞きいただきたいと,このように思って850人ぐらいをご招待をすると。川崎市と議会共催でそういうものを催していきたいと。といいますのは,やはり芸術に伝統のある町でございますから,建てるという段階からいろいろご指導いただくのはもちろんでございますけれども,その後の運営ですね,これにご指導をいただきませんと長続きいたしませんし,やっぱり世界的ないろいろなそういうすぐれた芸術,これに接触をするという場合には,ご支援をいただきませんと大変でございますので,やはりああいう友好都市との関係を深めまして,その間でぜひひとつ向こうのご支援をいただくという意味でもよろしいのではないかと思いますので,市長にも,こちらに参りました段階でそのことについてなお一層強く要望していきたい,このように思っております。以上でございます。 ◆小川秀明 委員 もう時間もございませんが,この芸術のまち構想,平成2年からスタートしているのですが,ハード面の最終目標ですね,これはお聞きしますと市制施行70周年ですか,平成6年ごろを目安に芸術のまち構想のハード面の整備をしたい,こういうふうに伺っておりますので,市長の今のご決意どおり積極的なご努力を期待いたします。以上で終わります。 ◆市古映美 委員 それでは,初めに市民局長にお伺いをいたします。代表質問でも市民保養所についてやりとりがありまして,第4の保養所の建設に向けて努力がされております。市民保養所はいずれも好評と伺っておりますけれども,川崎市では昨年の5月から契約保養所を設置させました。現在までの設置箇所と利用状況,利用者の声及び契約保養所側の声をお聞かせください。  次に民生局長に,高齢者の在宅福祉サービスについて何点か伺います。まずホームヘルプ事業ですけれども,代表質問で事業の将来的方向性として質的,量的な拡充を図っていきたいと答弁をいただきましたが,もう少し具体的にお答えをいただきたいと思います。また,現在の登録ヘルパーの悩みに,問題を1人で引き受けてしまって孤独になるということが多いということを聞きます。登録ヘルパーの孤立感をなくすための体制上の改善について伺います。また,ヘルパー同士の情報の交換,事例検討ができる場の確保が大切と思いますが,伺います。  次に介護支援センターですけれども,在宅福祉サービスの拠点の役割として期待をしたいわけですけれども,この規模は85平米で国庫補助の対象になるとお聞きいたしました。規模について現在の大きさと今後もこの規模でいくのか,伺っておきます。運営について,社会福祉法人等に委託することができるとあります。介護支援センターの役割の大きなものは,公的保健福祉サービスが受けられるようコーディネートするところといいますけれども,保健所,福祉事務所,社協との連携が大切と思います。特に法人等に委託する場合,真のコーディネートの役割をどう確保していくのか伺います。実施要綱の事業内容を見ましても,介護器具の展示や使い方の指導というのがありますけれども,一歩進めて介護器具の貸し出しもできる機能も必要ではないでしょうか。そのためにも倉庫スペースをこれから設置するところには確保すべきと思いますが,伺います。  在宅寝たきり老人等の訪問サービスも即対応ができる部隊として,ヘルパーの確保がこの場に必要と思いますけれども,伺います。移送サービスの現状は歯科治療に通院するのみとのことですけれども,今後範囲を拡大することはお考えになっているか,お答えください。入浴サービスやデイサービス,ショートステイを受けるときの手続の簡素化を望む声が高まっておりますけれども,新年度の中でどう改善されていくのか伺います。  日常生活用具の給付,貸与についてですけれども,新年度の改善内容をお知らせください。紙おむつですけれども,昨年改善を要望いたしましたが,どう改善をされているのか伺います。高齢者のおむつは1枚190円ほどしている例が多いと思います。1日8回取りかえましても1ヵ月4万5,000円以上ということで,おむつ代だけでもかなりの額になると思いますが,せめておむつは所得制限なく無償で給付をしてほしいと思いますが,伺っておきます。  高齢者に対する住宅整備の助成制度ですが,他都市の状況を見て研究していくということでした。お隣の横浜市では日常生活用具給付貸与事業の中で浴室整備として助成策を講じております。高齢者が少しでも長く住みなれた家庭で生活し続けることができるように,助成事業としてできるところから位置づけてもらえないか,伺います。  給食サービスについて伺います。会食,配食を含む給食サービス事業は,地域における高齢者の生存を保障していく重要なサービスであり,今後の在宅福祉サービスの中で基本的な事業となるものと思いますが,本市での位置づけについて考え方をお聞かせください。この事業は行政だけでできるものではないですし,行政の指導のもとに民間の施設や住民が共同して進めていくものと思います。川崎では,社会福祉協議会が中心になって会食形式を柱に進めておりますけれども,他都市では配食の給食サービスをかなり柔軟な方法で実施をしてきております。私も一昨年の議会で配食サービスの実施を,当面特別養護老人ホームを活用して実施できないか要望してまいりましたけれども,配食給食サービス実施への市としてのこの間の検討をお伺いいたします。  最後に,中原区上平間の国鉄清算事業団用地ですけれども,以前から川崎市が早期に買収してほしいこと,またこの用地と隣接するような形で上平間市営バス営業所がありますが,この車庫の有効活用を含めて公営住宅,老人福祉施設,市民館・図書館分館等の建設を要望してまいりました。まず,建築局長にお伺いをいたします。国鉄清算事業団用地ですが,買収の大詰めに来ていると思いますが,見通しを伺います。この用地が買収できれば,公営住宅と老人福祉施設の建設予定と伺いましたが,買収できた場合の建設までのタイムスケジュールについて伺っておきます。  次に交通局長にお伺いいたしますが,川崎市交通局附帯事業検討委員会において,この間企業用資産の活用策について検討がされ,上平間営業所用地の利用方法も研究されてきたと思います。その後の検討についてお答えください。また,上平間営業所の車庫のみとして使用しております用地の面積についても伺っておきます。  教育長にお伺いをいたします。市民館・図書館分館建設調査委員会で,昭和63年3月に川崎区及び中原区での建設についての報告が出ております。玉川地域は設置場所としてその対象に入れられておりますけれども,分科会のまとめの中にも,平間公園周辺に250名程度の集会機能を持つ施設が必要だろうという意見が載せられております。例えば,この上平間バス営業所の車庫あたりに建設をされますと,交通の便は抜群,また中原区と幸区の両方の市民が利用できるわけです。そして,新たに土地を求めていくより公共施設との合築という点で大変合理的な建て方と思いますけれども,教育委員会としてのこの地域への市民館・図書館分館の建設への意欲を含めてお伺いをいたします。以上です。 ◎服部 市民局長 契約保養所についての幾つかのご質問でございますが,ご案内のとおり,現在箱根,東伊豆及び八ヶ岳に市民保養施設がございます。いずれも利用率が大変高く,余暇社会の進展によりましてますます利用ニーズの増大が予測されております。このようなことから,昨年5月から北海道中標津町,沖縄県那覇市及び宜野湾市,それに伊勢原市に契約保養所として7施設を設置したものでございます。  次に契約保護所の利用状況でございますが,平成4年2月末日現在で北海道中標津町は4施設で619人,沖縄県那覇市及び宜野湾市は2施設で211人,伊勢原市は1施設で1,208人,契約保養所全体では7施設で2,038人の利用がございます。  次に利用者の声でございますが,大変満足した,また利用したい,料理がすばらしかった,別の季節に家族を誘って来たい,などの声が寄せられております。また契約保養所側からは,都会では体験できないサケ釣りや渓流釣り,バードウォッチングなどの道具の確保を考えなければならないというような声が寄せられております。以上でございます。 ◎石渡 民生局長 最初に,ホームヘルプ事業についての幾つかのご質問でございますが,まず質的拡充につきましては,登録時研修会,現任研修会,介護技術研修会を要所要所において開催しながら,登録ヘルパーの技術の向上に努めるとともに,量的な拡充につきましては,従来から行っておりました高齢社会総合センターのホームヘルパー研修会における養成研修会の拡充に努めてまいります。また,今後この事業を利用される多くの市民の方々へ十分な対応ができる質的拡充とともに,量的な供給体制の整備を図ってまいりたいと考えております。  次に,登録ヘルパーの孤立感をなくすための体制についてでございますが,ご指摘のように登録ヘルパーの派遣先におけるおのおののケースの持つ問題への対応には難しさがあろうかと思います。したがいまして,社会福祉協議会におりますコーディネーターが派遣先の状況把握に努めるとともに,できるだけヘルパーの相談相手となり,適切な指示ができるよう努めてまいります。また研修会におきましては,各種の行政施策の説明,制度の利用方法に関係する機関の紹介等を行い,地区懇談会,全体交流会等を開催いたしまして,相互の信頼や研さんを高めることに努力しております。  次に,ヘルパーの方の情報交換の場所の確保についてでございますが,現在登録時研修会,現任研修会,介護技術研修会につきましては,福祉センター等を利用して開催するとともに,地区懇談会を区役所等の会議室で,また全体交流会,懇親会につきましては中部地区の中小企業・婦人会館等で開催をしております。このようなことから,既に設置されております川崎と麻生の福祉パルの中に,ホームヘルプサービスの地区拠点を整備し,地域における情報交換,地区懇談会,ミニ研修会等が開催できますよう,関係者とも検討を進めております。  次に,在宅介護支援センターについての幾つかのご質問でございますが,在宅介護支援センターにつきましては,寝たきり等のお年寄りやその介護者にご利用いただくため,昨年10月に運営を開始したところでございます。まず施設の規模でございますが,既存の特別養護老人ホームに併設するものは,デイサービスセンター等の設備や機能を活用しまして,介護機器の展示や相談等のスペースを確保しているところでございます。また新設の施設につきましては,敷地の面積等にもよりますが,できる限り国基準以上のスペースを確保してまいりたいと考えております。さらに,このセンターが十分にその機能を発揮するためには,ご指摘のとおり保健福祉関係機関との連携が必要であると考えております。したがいまして,福祉事務所や保健所等で構成される高齢者サービス調整チームとの連携を図りながら進めてまいりたいと存じます。市といたしましても,運営する法人がコーディネートの役割を十分果たせるよう,積極的に協力してまいりたいと考えております。  次に,介護機器につきましては,現在お年寄りの身体状況に合った介護器具の紹介や選定,また具体的な使用方法の指導等を行っているところでございます。ご提案の介護器具の貸し出しにつきましては,スペースの問題等検討を要する事項が幾つかございますので,今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。  また,ホームヘルパーの派遣につきましては,訪問サービスの相談内容によりましては速やかにヘルパー派遣を必要とする場合もあろうかと存じます。したがいまして,ホームヘルプ事業にかかわっております福祉事務所や社会福祉協議会と協議をしながら進めてまいりたいと考えております。最後に移送サービスにつきましては,現在行っております歯科診療の移送実績や関係団体との調整を図りながら,対象範囲の拡大等について検討してまいりたいと思います。  次に,在宅利用サービスの利用手続についてのご質問でございますが,お年寄りが住みなれた地域社会で自立し,希望を持った生活を送ることができるよう,本市では在宅福祉施策の強化拡充に努めているところでございます。この在宅福祉サービスをより速やかに,そして容易に利用できるよう,現在受け入れを行う施設と決定を行う実施機関におきまして,申請方法や利用手続の改善に向けて検討を進めておるところでございます。いずれにしましても,今後利用者のニーズに合ったサービスを提供するため,できるだけ早い時期に手続の簡素化を図ってまいりたいと考えております。  次に,日常生活用具給付,貸与制度の改善内容についてのご質問でございますが,日常生活用具の中でも利用率の高い特殊寝台や車いすにつきましては,これまでの貸与に加えて給付による支給方法も取り入れて選択の幅を拡大することによりまして,長期利用者の負担軽減を図るなど,改善を行います。  次に紙おむつでございますが,利用者の体の状態に応じたものをご利用いただくため,現在のフラットタイプのほかパンツタイプを導入し,種類の増加を図り,その費用負担につきましては無料で実施する予定でございます。  次に,高齢者に対する住宅整備の助成についてのご質問でございますが,ご指摘のとおり高齢者の方が住みなれた地域で生活していくための大切な条件といたしましては,加齢に伴う身体の状況の変化に即した居住環境が必要であると考えております。高齢者向けの住宅整備の助成につきましては,在宅福祉サービスを進める中で,他都市の助成実績など実施状況を参考にしながら,効果的な助成策や制度的な位置づけなど検討してまいりたいと存じます。  次に給食サービスについてのご質問でございますが,給食サービスにつきましては,ひとり暮らし老人の孤立化防止を図り,地域全体でお年寄りの生活を温かく支える環境づくりや,健康増進,相互交流を図ることを目的に実施しており,有効な在宅福祉対策の1つと考えております。この事業につきましては,川崎市社会福祉協議会に運営をお願いしておりますが,実施に当たりましては各種民間団体やボランティアの皆さんのご協力をいただいているところでございます。これまでは孤独感の解消や安否の確認に重きを置いた会食方式の給食サービスを実施してまいりましたが,その一方,配食方式につきましてもいろいろと検討を重ねてきたところでございます。その結果,平成4年度から,特別養護老人ホーム等を利用した会食サービスにつきましても試行的に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 上平間の国鉄清算事業団用地についてのご質問でございますが,この用地につきましては事業団との協議が成立しておりますので,年度内には取得できるものと考えております。また施設についてでございますが,市営住宅と特別養護老人ホームとの合築を計画しておりまして,その建設までのスケジュールにつきましては,平成4年度に基本構想をまとめてまいります。その後関係機関と協議を行い,環境影響評価条例等に基づく諸手続を済ませ着工してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎元木 交通局長 上平間営業所用地の活用策等についてのご質問でございますが,企業用資産の活用策につきましては,局内に設置しております交通局附帯事業検討委員会におきまして検討しているところでございますが,その活用に当たりましての基本的な考え方といたしましては,1つには,交通局にとって長期的に安定した収入が確保され,財政運営に寄与すること,2つには,工事期間中の代替借用地を確保すること。そして3つ目といたしまして,施設完成後の車庫収容能力を確保することなど,こういったことなどございまして,交通事業本来の事業運営に支障を来さないことを前提要件としているところでございます。上平間営業所用地の活用策につきましては,附帯事業検討委員会といたしましていまだ一定の結論を見出すまでには至っておりませんが,既にご指摘のございました,公共施設との合築につきましても一つの手法と考えられますので,これらを踏まえその具体的方策につきまして関係局と十分協議してまいりたいと考えております。
     なお,上平間営業所第2車庫用地の面積でございますけれども,2,305平方メートルでございます。以上でございます。 ◎大熊 教育長 上平間地域への市民館・図書館分館の建設についてのご質問でございますが,市民館・図書館分館につきましては,本市の中期計画におきまして,中原区内も含めまして5館の設置を計画しているところでございます。中原区内につきましては,用地の確保に向け努力をしているところでございますが,上平間地区は分館建設の必要な地区と考えておりますので,ご指摘の点を含めまして関係局とも協議しながら検討をしてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆市古映美 委員 それでは,最後市民局長にお伺いをいたします。契約保養所はなかなか好評のようですけれども,このことを契機にいたしまして,地域間交流も活発になり,市民のふるさとと呼べる地域がふえていくような思いがいたします。契約保養所の設置に当たっての地理的条件など設置条件について伺います。また,現在3地域がなっておりますけれども,それ以外に拡大をして全国的にネットワークするお考えはないか,お伺いをいたします。さらに,利用料金を低額に抑えるという点でも,契約保養所の利用者に対する補助金の増額は考えられないか,伺っておきます。  再度,民生局長に給食サービスについて伺います。川崎市としてひとり暮らしの老人や,老人世帯の食生活実態調査のようなものを行ったことがあるでしょうか。ゴールドプランに基づき,川崎市の保健福祉計画をつくる上で全市的な老人実態調査を行うと思いますが,この中に食生活の調査もぜひ加えていただきたいと思いますが,お答えをください。ひとり暮らし老人が衰弱をして入院するという場合,ほとんどが病院で食事をきちんととるだけでも元気になるという話をよく聞きます。きちんと食べるだけでも随分元気になるわけですから,給食サービスは生存を保障していく重要なサービスと位置づけて,特に配食サービスに積極的にこれからも取り組んでほしいと思います。新年度,特養ホームで取り組んでくださるとのことですが,何ヵ所ほどでスター卜をするのか,また将来的にはきめ細かに建設されておりますデイサービスセンター,そして介護支援センター等でも検討してほしいと思いますが,お伺いをしておきます。  最後に交通局長に再度お伺いをいたします。玉川地域におけます市民館・図書館分館建設についてですけれども,教育委員会としてもこの地域は必要な地域だし,上平間営業所用地も有力候補として検討していきたいということをいただきましたけれども,交通局が合築建築として前向きに取り組んでいただきたいと思いますが,もう1度お伺いをいたします。以上です。 ◎服部 市民局長 契約保養所設置の地理的条件及びネットワーク化等についてのご質問でございますが,契約保養所の設置の条件としましては,1つに,豊かな自然環境に恵まれていること,2つに,周辺に観光資源があり,その土地でしか体験できないようなものがあること,3つ目に,地場産業があり,地元自治体の協力が得られることなどを勘案しながら,本市の保養所にふさわしい施設と契約しているところでございます。  次に契約保養所のネットワーク化でございますが,利用状況や利用者の声を参考にしまして,今後検討させていただきたいと考えております。また利用者に対する補助金の増額につきましては,平成4年度から現行1人1泊2,000円を2,500円に増額させていただく予定でございます。以上でございます。 ◎石渡 民生局長 給食サービスについてのご質問でございますが,ひとり暮らし老人や老人世帯を対象とした食生活に関する実態調査等につきましては,平成3年4月に一部地域におきまして,高齢者の生活とニーズに関する実態調査の中で何項目かの調査を行っております。しかしながら,その内容だけでは十分なものではございませんので,今後保健福祉計画を策定していく過程で,お年寄りの食生活に関する調査も実施してまいりたいと考えております。いずれにしましても,会食サービスはひとり暮らし老人等にバランスのとれた食事を提供することにより,健康維持や疾病予防等につながる有効な施策であると考えております。そのため,先ほど申し上げましたとおり,市内3ヵ所の特別養護老人ホーム等を利用した配食サービスの実施に試行的に取り組んでまいりたいと存じます。なお,デイサービスセンター等の活用につきましては,今後の検討課題とさせていただきたいと思います。以上でございます。 ◎元木 交通局長 上平間営業所車庫用地への市民館・図書館分館などの合築についてのご質問でございますが,先ほどもご答弁申し上げましたとおり,上平間営業所用地の活用に当たりましては,交通事業本来の事業運営に支障を来さないことが前提要件となってまいります。ご案内のとおり,当該用地は遊休地ではなく現在営業所の車庫として使用しておりますので,そこから派生するいろいろな問題がありますので,これらを十分考え合わせまして,土地の有効活用というそういった観点から,ご質問のご趣旨を含めまして,教育委員会を初め関係局と鋭意協議をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆市古映美 委員 契約保養所ですけれども,全国的なネットワークを検討してくださるということなので,期待をしておきます。市民保養所につきまして1つだけ要望があるのですけれども,利用者は川崎市民に限るということで書いてありますけれども,利用者の声として,せめて両親ぐらいは他都市に住んでいても利用できるようにしてほしいと,市民保養所を使って親孝行したいのだという話を聞くわけなんです。ぜひこの声をくみ取っていただきまして,条例改正に努力をしていただきたいと思います。  最後に,笹田助役にお伺いをいたしますけれども,玉川地域における市民館・図書館分館の建設についてですけれども,上平間営業所用地を活用して建設することに対しまして,交通局も教育委員会も前向きに鋭意協議してくださるということを答弁をしてくださいました。具体化していく上で,確かに乗り越えなければいけない幾つかのハードルもあるわけです。交通局を先頭に,その障害を取り除くために一生懸命に頑張ってくださると確信をしております。裏の方には公営住宅,特別養護老人ホーム建設の予定という広大な用地も控えておりますし,できれば一体化して活用ができないだろうか。また車庫用地を使用する場合には,工事期間中の代替車庫用地として現清算事業団の用地の活用を考えるわけですけれども,ここもタイムスケジュール的に時間の制限があるわけです。ぜひ助役さんに調整の役を買っていただき,その実現に向けて前に進んでいただきたいと思いますけれども,お伺いをしておきます。 ◎笹田 助役 市民館・図書館分館についてのご質問でございますが,市民館・図書館分館を建設をするには,先ほど交通局長がご答弁を申し上げましたとおり大変難しい問題が多々あるわけでございます。このほかにも,基本的な問題といたしまして,まず市民館・図書館分館として適地かどうか,これは政策調整会議で決めるべき事項でございますので,こういった基本的な問題をまず検討する必要があると思います。もう1つ具体的な問題といたしまして,旧JRの用地と交通用地との間に民家があるという問題がございます。しかしながら,交通局用地の高度有効利用,これは交通局の経営にプラスになるわけでございますし,市民館・図書館分館建設の候補地の1つということも考えられますので,関係局集まりまして,基本的諸問題について協議を進めさせていただきたいと考えております。以上でございます。 ◆市古映美 委員 終わります。 ○小俣博 委員長 お諮りいたします。本日の委員会はこの程度をもちまして終了いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小俣博 委員長 異議なしと認めます。よって,さよう決定いたしました。  これをもちまして,本日の委員会を閉会いたします。ご苦労さまでした。                 午後4時23分閉会...